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(2010-6-10) 虐殺 part 2 （前回からの続き） サウルはギブアにある丘のギョリュウの木陰に、槍を手にして座った。彼の家臣たちは皆、サウルの傍らに立っていた。サウルは家臣に言った。 「ベニヤミンの子らよ（＝ベニヤミン族の者よ、の意味）、聞くがよい。エッサイの子（ダビデ）がお前たち皆に畑やぶどう畑を与え、皆を千人隊の長や百人隊の長にするであろうか。お前たちは皆、一団となって私に背き、私の息子とエッサイの子が契約を結んでも私の耳に入れない。息子が私のしもべを私に刃向かわせ、今日のように私を狙わせても憂慮もしないし、私の耳に入れもしない。」 サウルは、もうダビデへの敵対心に凝り固まっていた。家臣の誰も、何も返事をすることができなかったが、そばに立っていたエドム人ドエグが申し出た。 「エッサイの子が、ノブにいるアヒトブの子アヒメレクのところに来たのを見ました。アヒメレクはダビデのために主に託宣を求め、食糧を渡し、ペリシテ人ゴリアテの剣を与えました。」 （経緯については(2010- 5-27) ダビデ、祭司アヒメレクを頼る part 1、(2010- 5-31) ダビデ、祭司アヒメレクを頼る part 2参照。アヒトブは、ピネハスの子。(2009-11-30) ペリシテ戦争 part 2参照）。 それを聞いたサウルは、すぐに人をやって祭司アヒメレクと、同じくノブで祭司職にある彼の一族の者を全て呼び出した。王の召命とあって、彼らは皆、やって来た。 サウルは祭司アヒメレクを呼んで、言った。 「アヒトブの子よ、聞くがよい。」 「はい、御主人様。」アヒメレクは答えた。 サウルは言った。 「なにゆえ、お前はエッサイの子と組んで私に背き、彼にパンや剣を与え、神に託宣を求めてやり、今日のように私に刃向かわせ、私を狙わせるようなことをしたのか。」 （次回に続く）
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