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(2009-12-24) サムエル、サウルに油を注ぐ part 4 （前回からの続き） 翌朝。サムエルはサウルを見送った。町はずれまで来ると、サムエルはサウルに頼んで従者の若者を先に行かせた。従者が去るとサムエルは聖油の壷を取り、油をサウルの頭に注いだ（聖油については(2008- 4- 9) 聖油参照）。 そうしてサウルに口づけして言った。 「主があなたに油を注ぎ、ご自分の民の指導者とされたのです。今日、あなたが私のもとを去っていくと、ベニヤミン領のツェルツァにあるラケルの墓の脇で２人の男に出会います（ラケルの墓については(2007-10-10) ラケルの死参照）。２人はあなたに、ロバが見つかったと言うでしょう。また、そこから更に進み、タボルの樫の木まで行くと、ベテルに神を拝みに上る３人の男に出会います。あなたに挨拶し、２個のパンをくれますから、彼らの手から受け取りなさい。また、ペリシテ人の守備隊がいるギブア・エロヒムに向かいなさい。町に入るとき、琴、太鼓、笛、竪琴を持った人々を先頭にして、聖なる高台から下ってくる預言者の一団に出会います。そのときあなたに主の霊が激しくくだり、あなたも彼らと共に預言する状態になることでしょう。」 サムエルは続けて言った。「もしもこれらのことがおきたなら、しようと思うことはなんでもしなさい。神があなたと共におられるのです。」 サウルはサムエルと別れて、従者の若者と歩き出したが、サムエルが予言したことがことごとく起きた。 すなわち、ラケルの墓の脇でサウルたちは、２人の男に出会った。彼らは言った。 「あなたが見つけようと出かけていったロバは、見つかりました。父上はロバのことは忘れ、もっぱらあなたたちのことを心配して、どうしたらいいだろうと言っています。」 サウルは体が震えるのを止めることができなかった。 （次回に続く） 参考地図1-6-2：サムエルとサウル
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