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(2008-9-25) アカンの罪 part 1 物語の方に戻ろう。 エリコの攻略にあたり、ヨシュアは「戦利品を私してはならない。金、銀、銅器、鉄器はすべて主に捧げる聖なるものだから、宝物倉に納めよ。」と命じていた（(2008- 9- 1) エリコ攻略戦 part 2参照）。だが、その命令を密かに破った者がいた。名を、アカンという。ユダ族の者で、父はカルミ、祖父はザブディ、そのずっと祖先はゼラにまでさかのぼった（ゼラはユダの子の１人。(2007-10-19) ユダとタマルの話 part 4参照）。アカンは、エリコ攻略戦の勝利に際し、思わず戦利品の一部を自分のものにしてしまい、神に捧げることをしなかった。 その行いに神は怒り、さっそく神はそれに報いることにした。
アカンの行いを知らないヨシュアは、エリコからアイに偵察の者を送り、様子を探らせていた。斥候は帰ってヨシュアに報告した。「アイを撃つのに全軍が出撃するには及びません。２０００〜３０００人が行けばいいでしょう。取るに足りぬ相手ですから、全軍をつぎ込むことはありません。」 そこで、ヨシュアは約３０００人の兵からなる部隊を編成し、アイに攻め上らせたが、イスラエルの部隊は敗退した。アイの兵士は、撤退するイスラエルの部隊を見て、城門を開いて出撃し、これを追撃して約３６人を殺した。 イスラエルの民は、すっかり意気消沈してしまった。 ヨシュアは犠牲者を悼むため、衣を引き裂き、イスラエルの長老たちと共に、契約の箱の前で夕方まで地にひれ伏し、頭に塵をかぶって悔いた。 （次回に続く） 参考地図1-4-1：エリコ
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