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(2007-6-20) アブラハム part 5 アビメレクとの契約 さて、もう少しＥ文書版の物語を続ける（登場人物については前２回の記事参照のこと）。
アビメレクの言葉に従い、アブラハムはゲラルの付近に住み着いた。するとある日、アビメレクとその軍隊長がアブラハムのところを訪ねてきて、言った。 「神があなたと共におられるようです。どうかここで、私や私の子、私の孫を欺かないと神にかけて誓って（シャバ）ください。私があなたに友好的なように、あなたも私と私の国に友好的であってください。」 アブラハムは同意した。「よろしい、誓いましょう。」 ところで、アブラハムは悩んでいたことがあったので、それをアビメレクに伝えた。「実は以前、あなたの部下がやってきて、私たちが苦労して掘った井戸（ベエル）を奪ってしまったのです」 「ほほう？ それは初耳です。そんなことをした者がいたのですか。それは、申し訳なかった。」 そうして、アブラハムとアビメレクは友好の誓いを結び、アブラハムはアビメレクに羊と牛の群れを贈った。その上で、アブラハムはさらに７匹の雌の小羊を連れてきていった。アビメレクはアブラハムに尋ねた。「その、７匹の小羊は何のためですか？」 アブラハムは近くの井戸を指した。「あれは、我々が掘った井戸です。それを認める証としてこの７匹の小羊を受け取ってください。」 「よろしい、認めましょう。」 それで、その場所はベエル（井戸）・シェバ（誓い）、すなわち誓いの井戸（ベエル・シェバ）と呼ばれるようになった。 アビメレクと軍隊長は、ペリシテの国ゲラルに帰っていった。
（旧約聖書 創世記 第２１章から） 今回の話で触れたベエル・シェバ及び(2007- 6-15) アブラハム part 2でアブラハムが最終的に落ち着いたヘブロンは、今日のイスラエルでも都市として存在している。
参考地図1-2-1古代イスラエル
（(2007- 6-14)の図を再掲。注意事項についてはその記事を参照してください）
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