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(2018-4-7) ユダの王ヨシヤ part 4 （前回からの続き） その後、彼らは自分と祭司のために準備した。アロンの子らである祭司たちは夜になるまで焼き尽くす捧げ物や脂肪を捧げるのに追われていたからである。レビ人は自分とアロンの子孫である祭司のために準備した。アサフの一族である詠唱者たちは、ダビデ及び王の先見者アサフ、ヘマン、エドトンの指示に従って(*)自分の持ち場につき、門衛もそれぞれの門に立っていた。兄弟であるレビ人が彼らのために準備してくれたので、彼らの中の誰も、自分の奉仕を離れる必要がなかった。ヨシヤ王の指示に従って過越祭すぎこしさいを祝い、主の祭壇に焼き尽くす捧げ物を捧げるために、主に対する奉仕の準備は、その日に全て整った。
こうしてその時、そこにいたイスラエルの人々は過越祭を祝い、除酵祭を７日間にわたって祝った。 このように過越祭が祝われたことは士師の時代以来であると、列王記の著者は賛美している（なお、上記の過越祭の様子は歴代誌第３５章による）。 ヨシヤはまた、口寄せ、霊媒、テラフィム（各家庭に置かれた守り神の像。(2009- 8- 6) ダン族の移動 part 3参照）、偶像、ユダの地とエルサレムに見られる憎むべきものを一掃した。こうして彼は祭司ヒルキヤが神殿で見つけた書に記されている律法の言葉を実行した。「彼のようにモーセの律法に従って心を尽くし、力を尽くして主に立ち帰った王は、彼の前にはなく、彼の後にも彼のような王が立つことはなかった」と、これまた列王記の著者はヨシヤを賛美している。
しかし、マナセにより引き起こされた神の憤りは激しかった。ユダに向かって燃え上がった激しい怒りの炎を、神は収めようとしなかった。神は言った。「私はイスラエルを退けたようにユダも私の前から退け、私が選んだこの都エルサレムも、私の名を置くと言ったこの神殿も、私は忌み嫌う。」
ユダ国にとって改革の旗手だったヨシヤ王だったが、彼が天寿を全うすることはなかった。紀元前609年、エジプトのネコ２世がアッシリアの王に向かって北上してきたことが彼の運命を変える。歴代誌によれば、ユーフラテス川付近のカルケミシュを攻めるために上ってきたという。ヨシヤはこれを迎撃しようと出陣したが、メギドにおけるエジプト軍との戦いで命を落としてしまった。歴代誌によれば、エジプト軍の弓兵が放った矢がヨシヤに命中したらしい。ヨシヤの家臣たちは戦死した王を戦車に乗せ、エルサレムに運び、彼の墓に葬った。 預言者エレミヤは、ヨシヤを悼んで哀歌を作った。そうして男女の歌い手がその哀歌によってヨシヤを語り伝えるようになった、と歴代誌第３５章第２５節にはあるが、『新共同訳 旧約聖書略解』p.486によればその歌は現存しないという。 ヨシヤが戦死したため、国の民はヨシヤの子ヨアハズを選んで油を注ぎ、新たな王とした。 （列王記下第２２章〜第２３章第３０節、歴代誌下第３４章〜第３５章より）
参考地図1-8-10：ヨシヤの死
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