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(2016-5-21) ユダの王アマツヤ part 1 話は南ユダ国に変わる。ユダの王ヨアシュが部下の反乱で死ぬと（(2016- 3- 5) ユダの王ヨアシュ part 2参照）、その子アマツヤがユダの王になった。列王記の表現によれば、彼も父祖ダビデほどではないにせよ、神の目にかなう正しいことを行った。ただし、聖なる高台は取り除かず、民は依然として聖なる高台でいけにえを屠り、香をたいていた。 アマツヤは国を掌握すると、父ヨアシュを暗殺した家臣たちを捕らえて打ち殺した。しかし、律法の定めるところに従い、その子どもたちまで殺すことはしなかった。申命記第２４章第１６節にはこう書かれている：「父は子のゆえに死に定められず、子は父のゆえに死に定められない。人は、それぞれ自分の罪のゆえに死に定められる。」 アマツヤはその在任中、南に兵を向けた。アマツヤは塩の谷で１万人のエドム人を殺し、セラを攻め落とし、その名をヨクテエルと名付けた。 上の話は列王記に収められている話だが、歴代誌では少し違う話も記されている。 アマツヤは自軍を編成するにあたり、ユダの人々を召集し、ユダ族とベニヤミン族の人々を家系に従って千人隊の長及び百人隊の長のもとに配属した。２０歳以上の若者の数を調べたところ、３０万人の若者がいたという。アマツヤはこのほかに更に、銀100キカル（約3.4トン）を投じて、北イスラエルから来た兵士１０万人を雇った。 ところが、神の人が来て王に言った。「王よ、（北）イスラエルの軍隊を同行させてはなりません。主はイスラエルの者、すなわちどのエフライム人とも共においでにならないからです。もし行くなら、単独で行って勇敢に戦いなさい。そうでなければ、神は敵の前であなたをくじかれます。神には力があって、助けることも、くじくこともおできになります。」 アマツヤは神の人に言った。「イスラエルの部隊に払った100キカルはどのようにしたらよいのか。」 神の人は答えた。「主はそれよりも多くのものを与えることがおできになります。」 そこで、アマツヤはエフライムから来た部隊を、彼らの地に帰らせるために分離した。そのため、彼らはユダに対して激しく憤り、怒りに燃えながら彼らの地に帰っていった。 しかしそれでもアマツヤは勇気を奮い起こし、自分の軍隊を率いて塩の谷まで進み、１万人のセイル人を打ち倒した。また、ユダの兵は他に１万人の敵兵を生け捕りにし、岩山の頂に引いていき、彼らをその岩山の頂から突き落とした。突き落とされた兵士たちは皆、砕かれて死んだ。 他方、アマツヤが戦いに同行させずに送り返した部隊の兵士らは、サマリアからベト・ホロンまでの地帯にあるユダの町々を荒らし回り、三千人の住民を打ち殺し、略奪をほしいままにした。 （次回に続く） 参考地図1-7-24：ユダの王アマツヤ
参考表 この時期の南北朝の王
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