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(2014-2-1) イスラエルの王ヨラム part 1 既に述べたように（(2013- 7- 5) イスラエルの王アハズヤ part 2参照）、北イスラエルではアハブの兄弟であるヨラムがサマリアで王となった（在位紀元前851年〜845年）。彼もまた神の目に悪とされることを行ったが、彼の父や母ほどではなかった。父が作ったバアルの石柱を彼は取り除いた。だが、彼はイスラエルに罪を犯させたネバトの子ヤロブアムの罪を自分も犯し続け、それを離れなかった。 モアブの王メシャは羊を飼育しており、10万匹の小羊と雄羊10万匹分の羊毛とを貢ぎ物としてイスラエルの王に納めていた。しかし、アハブが死ぬと、モアブの王はイスラエルの王に反旗を翻した。ヨラム王は直ちにサマリアを出て、イスラエルの全ての人々を動員し、出発した。また、使者をユダの王ヨシャファトに遣わし、「モアブの王が私に反旗を翻しました。私と共にモアブに行って戦っていただけませんか。」と言った（ヨシャファトについては(2013- 2- 3) 預言者ミカヤとアハブ王 part 1以降及び(2013- 5- 4) ユダの王ヨシャファトを参照）。ヨシャファトは、「私も攻め上ります。私はあなたと一体、私の民はあなたの民と一体、私の馬はあなたの馬と一体です。」と答え、「我々はどの道を上ればよいのですか。」と尋ねた。ヨラムは「エドムの荒れ野の道を。」と答えた。 イスラエルの王は、ユダの王及びエドムの王と共に出発したが、迂回するのに７日を費やし、部隊と共に連れてきた家畜のための水が底をついてしまった。イスラエルの王は、「ああ、主はこの３人の王をモアブの手に渡すために呼び集められたのか。」と言った。ヨシャファトが、「ここには我々が主の御旨を尋ねることのできる主の預言者はいないのですか。」と尋ねると、イスラエルの王の家臣の一人が「ここには、エリヤの手に水を注いでいた、シャファトの子エリシャがいます。」と答えた。ヨシャファトは、「彼には主の言葉があります。」と言った。イスラエルの王は、ヨシャファト及びエドムの王と共に彼のもとに下っていった。 エリシャはイスラエルの王に言った。「私はあなたとどんな関わりがあるのですか。あなたの父の預言者たちや母の預言者たちのもとに行きなさい。」 イスラエルの王は答えた。「いいえ、モアブの手に渡そうとしてこの３人の王を呼び集められたのは主だからです。」 エリシャは言った。「私の仕えている万軍の主は生きておられる。私は、ユダの王ヨシャファトに敬意を抱いていなければ、あなたには目もくれず、まして会いもしなかった。今、楽を奏する者を連れてきなさい。」 楽を奏する者が演奏をすると、神の手がエリシャに臨み、彼は言った。「主はこう言われる。『この涸れ谷に次々と堀を造りなさい。』 主がこう言われるからである。『風もなく、雨もないのに、この涸れ谷に水があふれ、あなたたちは家畜や荷役の動物と共にそれを飲む。』 これは主の目には小さいことである。主はモアブをあなたたちの手にお渡しになる。あなたたちは全ての砦の町、全てのえり抜きの町を打ち破り、全ての有用な木を倒し、全ての泉をふさぎ、全ての優れた耕地を石だらけの荒れ地とする。」 （次回に続く） 参考地図1-7-16：イスラエルの王ヨラム
参考表 この時期の南北朝の王
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