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(2013-6-1) イスラエルの王アハズヤ part 1 さて、一方の北イスラエル。(2013- 4- 6) 預言者ミカヤとアハブ王 part 3に書いたとおり、アハブの没後、その子アハズヤが王となっていた（在位紀元前852年〜紀元前851年）。アハズヤは父アハブ同様バアルに仕え、イスラエルの神の怒りを招いた。 あるとき、アハズヤは首都サマリアにあって、屋上の部屋の欄干から落ち、体調を崩して病気になった。ふさぎ込んだアハズヤは、使者をエクロンの神バアル・ゼブブに送り出し、自分の病気が治るかどうか、尋ねさせることにした。 一方、神の使いが預言者エリヤのもとに現れ、こう告げた。「立て、上って行ってサマリアの王の使者に会って言え。『あなたたちはエクロンの神バアル・ゼブブに尋ねようとして出かけているが、イスラエルには神がいないとでも言うのか。それゆえ主はこう言われる。あなたは上った寝台から降りることはない。あなたは必ず死ぬ。』と。」 エリヤは出かけ、アハズヤの使者を見つけると、神の言葉を伝えた。それを聞いたアハズヤの使者たちは、サマリアに引き返した。 使者たちが予定よりも早く戻ってきたので、アハズヤは彼らに「お前たちは、なぜ帰ってきたのか。」と尋ねた。使者たちは、一人の男が私たちのところに上ってきてかくかくしかじかと言った、と答えると、アハブはさらに尋ねた。「お前たちに会いに上ってきて、そのようなことを告げたのはどんな男か。」 使者たちは「毛衣を来て、腰には革帯を締めていました。」と答えた。その描写を聞いて、アハズヤは言った。「その男は、きっとティシュベ人エリヤだ。」 アハズヤは５０人隊の隊長とその部下をエリヤのもとに派遣し、連れてくるように命じた。さっそくその５０人隊はエリヤのいるところを探し当てて訪ねると、エリヤは山の頂に座っていた。隊長はエリヤに言った。「神の人よ、王が『降りてきなさい』と命じておられます。」 それに対してエリヤは「私が神の人であれば、天から火が降ってきて、あなたと５０人の部下を焼き尽くすだろう。」と答えた。果たして天から火が降ってきて、隊長と５０人の部下を焼き尽くしてしまった。 （次回に続く） 参考地図1-7-14：イスラエルの王アハズヤ
参考表 この時期の南北朝の王
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