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(2013-4-6) 預言者ミカヤとアハブ王 part 3 （前回からの続き） イスラエルの王は命じた。「ミカヤを捕らえよ。彼を町の長アモンと王子ヨアシュのもとに引いていって、言え。『王はこう言われる。この男を獄につなぎ、私が無事に帰ってくるまで、わずかな食べ物とわずかな飲み物しか与えるな。』と。」 ミカヤは王に言った。「もしあなたが無事に帰ってくることができるなら、主は私を通して語られなかったはずです。」 そうして辺りを見回して言った。「すべての民よ、あなたたちも聞いておくがよい。」 アハブが合図すると、アハブの家臣がミカヤを連れ去っていった。ミカヤは獄につながれ、日々、生き延びるためのわずかな食べ物と飲み物だけが与えられた。
日を改め、アハブは軍を召集すると出陣し、ユダの王ヨシャファトと共にラモト・ギレアドに攻め上った。アハブはヨシャファトに、「私は変装して戦いに行きますが、あなたは御自分の服を着ていてください。」と言い、イスラエルの王は変装して戦いに行った。一方のアラムの王は、配下の戦車隊の長３２人を集めて言った。「兵士や将軍には目もくれず、ただイスラエルの王を狙って戦え。」 戦いが始まった。アラムの兵士は、アラム王の命じたとおり、ひたすらイスラエルの王を探して戦い続けた。すると、戦車隊の長たちはユダの王ヨシャファトを見つけた。見るからに王の装束をまとうヨシャファトを見て、彼らは「これこそイスラエルの王に違いない。」と考え、彼に攻めかかろうとした。一方のヨシャファトは、敵が自分のもとに集まってくるのに恐怖を覚え、助けを求めて叫んだ。戦車隊の長の一人が気づいて言った。「待て。あれは、イスラエルの王ではない。」 それで彼らはヨシャファトを放っておき、引き返した。 戦いはなおも続き、変装したアハブもまた、戦車に乗って戦い続けていたが、アラムの兵が何気なく弓を引いて放った一矢が、アハブの鎧の胸当てと草摺りの間を射抜いた。うめき声をあげると、戦車に必死につかまり、アハブは御者に命じて言った。「手綱を返して、敵陣から脱出させてくれ。傷を負ってしまった。」 戦いはますます激しさを増していた。戦車の中で家臣に支えられ、アハブは前線から少し離れた。家臣は必死に王を励まし続けたが、アハブの傷口からは流血が続き、戦車の床を血で染めながら、夕方にはアハブは息を引き取った。 王が死んだという知らせはその日のうちにイスラエル軍に知れ渡った。残されたアハブの家臣は、兵士たちに命じて言った。「おのおの自分の町、自分の国へ帰るがよい。」 翌日にはイスラエル軍は、ラモト・ギレアドの攻略をあきらめて撤退した。王の遺体はサマリアに運ばれ、葬られた。人々がサマリアの池で戦車を洗うと、神の予言どおり、犬の群れがアハブの血をなめ、遊女たちがそこで身を洗った（(2012- 9- 2) ナボトのぶどう畑 part 2参照）。 アハブが没すると、その子アハズヤが北イスラエルの王となった。 （列王記上第２２章第１節〜第４０節、歴代誌下第１８章より） 参考地図1-7-12：預言者ミカヤとアハブ王
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