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(2010-2-15) アマレク人との戦い／決別 part 1 そうして戦いに明け暮れる王サウルにある時、預言者サムエルが神の言葉を携えてやって来た。サムエルはサウルに言った。 「主は私を遣わしてあなたに油を注ぎ、イスラエルの王とされた。今、主が語る御言葉を聞きなさい。万軍の主はこう言われる。『イスラエルがエジプトから上ってくる道でアマレクが仕掛けて妨害した行為を、私は罰することにした。行け。アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子どもも乳飲み子も、牛も羊も、ラクダもロバも打ち殺せ。容赦してはならない。』」
サムエルが語る神の言葉に従い、サウルは兵を召集した。テライム（位置不詳）で兵士を数えると歩兵が２０万人、ユダの兵が１万人であったとあるが、誇張であろう。 サウルはアマレクの町まで軍を進めると、いったん兵をとどめ、使いを立ててカイン人を立ち退かせた。今回の目的はアマレク人を討つことであって、カイン人は含まれない。 そうしてカイン人が去ると、サウルはアマレク人に対して攻撃を開始し、アマレク人を討った。かつ、アマレクの王アガグを生け捕りにし、民をことごとく剣にかけて滅ぼした。 先に預言者サムエルはサウルに対し、「アマレクのすべてを滅ぼせ」という趣旨のことを言っていた。しかしサウルとその兵士は王アガグを生け捕りにした（＝滅ぼさなかった）ほかに羊や牛、肥えた動物、小羊など、価値のあるものは滅ぼさずに自分たちのものにした。 その頃。預言者サムエルに神の言葉が臨んだ。 「私はサウルを王に立てたことを悔やむ。彼は私に背を向け、私の命令を果たさない。」 サムエルは神の言葉に深く心を痛め、夜通し叫び続けた。 （次回に続く） 参考地図1-6-4：アマレク人との戦い
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