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(2009-6-11) 士師サムソン part 7 （前回からの続き） 同族の者に脅されて、サムソンの妻は夫に泣きすがって言った。 「あなたはただ私を嫌うだけで、少しも愛してくださらないのね。私の同族の者にかけた謎の意味を、この私にも明かそうとなさいません。」 サムソンは答えた。 「父にも母にも明かしていないのに、お前に明かすわけがないだろう。」 その後の宴会の日々も、サムソンの妻は夫に泣きすがった。あまりにも彼女が泣きすがったので、７日目、ついにサムソンは答えを妻に明かしてしまった。 ７日目の宴。日が沈む前に、３０人の客はサムソンに言った。 「蜂蜜より甘いものは何か。 当然、正解である。サムソンは言った。 「私の雌牛で耕さなかったら、 俺の妻から答えを聞き出したのだな、という意味である。だが、約束は約束。サムソンは「ちょっと待っていろ」と言うと宴会場を抜け出した。例によってサムソンに神の霊が宿り、力に満ちあふれたサムソンは、あっという間に20kmを超える距離を駆け抜け、ペリシテ人の町アシュケロンに下っていった。そうしてそこで３０人のペリシテ人の男を次々と打ち殺してはその衣服をはぎ取り、３０人分の衣を用意して宴会場に戻った。 「そら、約束の衣だ！！」 衣を宴会場にばらまくと、怒りに燃えてサムソンは自分の家に帰ってしまった。 途方に暮れた彼女の家族はどうしてよいかわからず、やがてその娘をサムソンの友人に妻として与えてしまった。 （次回に続く）
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