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(2007-12-15) ヨセフの死

 長かった創世記の物語も、今日で最後である。

 父ヤコブが死んだあと、ヨセフの兄弟たちは、父がいなくなった今、ヨセフは昔のこと((2007-10-24) ヨセフ part 2(2007-10-26) ヨセフ part 3(2007-10-29) ヨセフ part 4参照)の仕返しをするのではないかと恐れた。それで、人を介してヨセフに言った。「父は亡くなる前に、『兄たちはお前に悪いことをしたが、どうか兄たちの罪を許してやってほしい』とヨセフに言うように言っていました。どうか、父の神に仕えるしもべたちの咎を許してください。」

 かつ、兄弟たちはヨセフのところに来て、ヨセフのもとにひれ伏した。ヨセフは兄たちに言った。「心配しないでください。あれも、神の思し召しでしょう。あの出来事のゆえに私はエジプトに来て、こうして一族を助けることができました。今さら恨みになんて思っていません」

 これを聴いて兄たちは胸をなで下ろした。

 

 ヨセフは110年の生涯を送った(現代でいうところの約55歳か? この頃の年齢表記については、(2007- 6-28) サラの死参照)。

 死ぬ前にヨセフは兄弟たちに言った。「私は間もなく死にます。しかし、神はかならず我々の民を、我々の土地(カナン)に導いてくださいます。その時には、私の骨もここから携えて上っていってください。」

 ヨセフが亡くなると、人々は防腐処置をしてひつぎに納めた。

(創世記第50章第15節〜第26節より)

 

(これで、創世記の物語は完結です)

 

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