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(2007-11-23) ヨセフ（再会編） part 6 （前回からの続き） ヤコブの息子たちは、贈り物と２倍の銀を用意すると、ベニヤミンも連れて早速、エジプトへ下っていった。 一行がヨセフのもとに現れると、ヨセフはベニヤミンが来ていることを確認して、密かに胸が高鳴っていた。久しく天涯孤独に近かったが、唯一の同母弟がここに来ているのである。 ヨセフは自分の家の執事に命じた。「この人たちを家にお連れしなさい。それから、家畜を屠って料理を用意するのだ。私はこの人たちと一緒に食事を取ることにする。」 そこで、執事は兄弟たちをヨセフの家に連れて行ったが、兄弟たちは気が気でなかった。「これはきっと、前回来たときに我々の食糧の袋に戻されていた銀のせいにちがいない。我々は食糧を盗んだと疑われているのではないだろうか。我々は捕らえられて、奴隷にされてしまうかもしれない。」 兄弟たちは、ヨセフの執事に話した。「前回、我々が食糧を買いに来たとき、代金として支払ったはずの銀が、なぜか私たちの袋に戻っていました。私たちにはどうしてこんなことが起きたのか、さっぱりわかりません。前回の代金も持ってきましたし、その他に今回の食糧の代金も持ってきています。」 それに対して事情（ヨセフの命令）を知っている執事は言った。「ご安心なさい、心配することはありません。私は確かにあなたたちの銀を受け取りました。その銀はきっと、あなたたちの神が入れてくださったのでしょう。」 そうして執事は、屋敷の者に命じて、ヨセフの牢獄に捕らえられているシメオンを解放して連れてこさせた。 執事は１１人の兄弟を屋敷に入れ、水を用意して足を洗わせ、ろばにも餌を与えた。彼らは贈り物を調えて、ヨセフが帰宅するのを待った。 （次回へ続く）
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