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(2007-11-21) ヨセフ（再会編） part 5 （前回からの続き） そうこうするうち、エジプトから買ってきた食糧も底が尽きてしまった。食糧が無くなってはやむを得ない。父ヤコブは息子たちに、もう一度エジプトに行って食糧を買ってくるように命じた。 それに、ユダが反論した。「あのエジプトの高官は、ベニヤミンを連れずに私の前に現れるな、とまで言いました。ベニヤミンを連れて行かせてください。そうでなければ、シメオンの命が危うくなりかねません。」 ヤコブは苦々しく言った。「なぜお前たちは、その人にもう一人弟がいるなどと言ったのだ。まったく私を苦しめるばかりではないか。」 兄弟たちは反論した。「あの高官が『お前たちの父親はまだ生きているのか』とか、『ほかに弟がいるのか』としきりに尋ねるものですから、ありのままに答えたのです。まさか、その弟を連れてこいと言うとは思いもよりませんでしたから。」 ユダは言った。「なんとか、ベニヤミンを連れて行くことをお許しください。そうすればまた食糧を買うことができて、我々は生き延びられます。ベニヤミンの命は私が保証します。もしあの子を父さんに連れて帰ることができないならば、私は生涯その罪を背負います。ベニヤミンを連れて行くことをこんなにもためらっていなければ、今頃はすでに２回もエジプトに行っているはずです。」 父ヤコブは言った。「どうしてもそうしたいなら、カナンの地の名産の品をその人に贈るのだ。あと、食糧の代価の銀も２倍用意しろ。前回、お前たちの袋に銀が入っていたのは、何かの間違いだろうから。」 （次回へ続く）
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