イスラムの歴史 (2007-6-14)

(2007-6-14)　アブラハム　part 1

　旧約聖書の話を続ける。バベルの塔の話はさておき、ノアの子孫からずっとくだり、１０代目にアブラハム（最初はアブラムと名乗った）が生まれる。

　旧約聖書の中には、アブラハムに関していろいろなエピソードが盛り込まれている。例えばこうである：

　アブラハムとその妻サラはネゲブ地方に住んでいたが、ネゲブ地方を飢饉が襲った。二人はエジプトに行ったとき、アブラハムは妻が美人なので、エジプト人が自分を殺して妻を奪うのではないかと恐れた。そのために、アブラハムは妻を妹と偽ったところ、エジプトの王（ファラオ）がサラを気に入り、サラを妻にしようとした。すると、数々の病気が流行した。神罰と感じたファラオは原因を探るが、思い当たる節が無い。よくよく調べてみると、サラが人妻であることがわかった。ファラオがアブラハムを責めて言った。「あなたはなんでこんな嘘をつくのか。おかげであやうく私は罪を犯すところであった。それゆえに我らには神罰がくだっている。早々にここから立ち去りたまえ」　ファラオはサラをアブラハムに返し、２人は一族郎党を連れてエジプトからネゲブ地方に戻った。

（旧約聖書　創世記　第１２章から）

　・・・以上の話が創世記に盛り込まれている（例によってあらすじは、管理人が多少、脚色した）。

　さて、こういう話が事実かと言えば、やはり想像の産物であろうと思う。しかし、いずれにせよ聖書に盛り込まれた話である。教養として知っておいて損はない。

（次回に続く）

参考地図1-2-1：古代イスラエル

（専門家ではないもので、大体の位置を示している、くらいに思ってください。特にソドムの位置、古代においてもここだったのか、確証が持てません）

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