イスラムの歴史 (2018-9-15)

(2018-9-15)　エレミヤ、巻物を燃やされる　part 1

　ヨヤキムの治世第４年（紀元前606年～紀元前605年頃）に、神の言葉がエレミヤに臨んだ。

　「巻物を取り、私がヨシヤの時代から今日に至るまで、イスラエルとユダ、および諸国について、あなたに語ってきた言葉を残らず書き記しなさい。ユダの家は、私が下そうと考えている全ての災いを聞いて、それぞれ悪の道から立ち帰るかもしれない。そうすれば、私は彼らの罪と咎とがを赦す。」

　エレミヤはネリヤの子バルクを呼び寄せた。バルクはエレミヤの口述に従って、神が語った言葉を全て巻物に書き記した。以下は、エレミヤの預言の一部である。

　ユダの王、アモンの子ヨシヤの第13年から今日に至るまで23年の間、主の言葉は私に臨み、私は倦むことなく語り聞かせたのに、お前たちは従わなかった。主はしもべである預言者たちを倦むことなく遣わしたのに、お前たちは耳を傾けず、従わなかった。

　彼らは言った。「立ち帰って、悪の道と悪事を捨てよ。そうすれば、主がお前たちと先祖に与えられた地に、とこしえからとこしえまで住むことができる。他の神々に従って行くな。彼らに仕え、ひれ伏してはならない。お前たちの手が造った物で私を怒らせるならば、私はお前たちに災いをくだす。しかし、お前たちは私に従わなかった、と主は言われる。お前たちは自分の手で造った物をもって、私を怒らせ、災いを招いた。」

　それゆえ、万軍の主はこう言われる。お前たちが私の言葉に聞き従わなかったので、見よ、私は私のしもべ、バビロンの王ネブカドネツァルに命じて、北の諸民族を動員させ、彼らにこの地とその住民、および周囲の民を襲わせ、ことごとく滅ぼし尽くさせる、と主は言われる。そこは人の驚くところ、嘲るところ、とこしえの廃虚となる。私はそこから喜びの声、祝いの声、花婿の声、花嫁の声、挽き臼の音、ともし火の光を絶えさせる。この地は全く廃虚となり、人の驚くところとなる。

　これらの民はバビロンの王に70年の間仕える。70年が終わると私は、バビロンの王とその民、またカルデア人の地をその罪のゆえに罰する、と主は言われる。そして、そこをとこしえに荒れ地とする。私は、この地について私が語った言葉、エレミヤがこれら全ての国々について預言し、この巻物に記されていることを、すべて実現させる。彼らもまた、多くの国々と強大な王たちに仕えるようになる。私は、彼らの行いとその手の業に応じて彼らに報いる。

（次回に続く）

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