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(2018-9-8) エレミヤ、神殿で語る part 3 （前回からの続き） エレミヤは高官たちと民に向かって言った。「主が私を遣わされ、お前たちが聞いたすべての言葉をこの神殿とこの都に対して預言させられたのだ。今こそ、お前たちは自分の道と行いを正し、お前たちの神、主の声に聞き従わねばならない。主はこのように告げられた災いを思い直されるかもしれない。私はお前たちの手の中にある。お前たちの目に正しく、善いと思われることをするがよい。ただ、よく覚えておくがよい。私を殺せば、お前たち自身と、この都とその住民の上に、無実の者の血を流した罪を招くということを。確かに、主が私を遣わし、これらのすべての言葉をお前たちの耳に告げさせられたのだから。」 高官たちと民は、祭司と預言者たちに向かって言った。「この人には死に当たる罪はない。彼は我々の神、主の名によって語ったのだ。」 この地の長老が数人立ち上がり、民の全会衆に向かって言った。「モレシェトの人ミカはユダの王ヒゼキヤの時代に、ユダのすべての民に預言して言った。
ユダの王ヒゼキヤとユダのすべての人々は、彼を殺したであろうか。主を畏れ、その恵みを祈り求めたので、主は彼らに告げた災いを思い直されたではないか。我々は自分の上に大きな災いをもたらそうとしている。」
このときは、エレミヤは殺されることはなかった。だが、同じ時期、同様の預言をして殺された預言者がいた。それは、キルヤト・エアリムの人、シェマヤの子ウリヤである。彼はこの都とこの国に対して、エレミヤの言葉と全く同じような預言をしていた。ヨヤキム王は、すべての武将と高官たちと共に彼の言葉を聞き、彼を殺そうとした。ウリヤはこれを聞いて恐れ、逃れてエジプトに行った。しかしヨヤキム王は諦めなかった。ヨヤキム王はアクボルの子エルナタンを、数人の者と共にエジプトに遣わしたのである。彼らはエジプトに逃れたウリヤを捜し当て、エジプトから連れ戻した。ウリヤはヨヤキム王の前に引き出された。王は剣を抜くと彼を殺し、家臣に命じてその死体を共同墓地へ捨てさせた。 これを伝え聞いたシャファンの子アヒカムはエレミヤを保護し、民の手に落ちて殺されることのないようにした。余談であるが、アヒカムは(2018- 3-10) ユダの王ヨシヤ part 1に登場する、ヨシヤ王の改革を担ったであろう高官の１人である。ヨシヤ王の時代とヨヤキム王の時代は約30年の開きがある。仮にアヒカムがヨシヤ王治世第１年の際に20代とすれば、この頃、50代くらいであっただろうか。この辺は生没年が不詳なので想像するしかない。 アヒカムは、ヨシヤ王の宗教改革グループに属する。このため彼は、エレミヤの主張、すなわちイスラエルの宗教に立ち帰るよう警告するエレミヤの思想に理解があったと思われる。アヒカムの保護により、エレミヤは難を逃れることができた。 （エレミヤ書第２６章より） 参考地図1-8-14：エレミヤ、神殿で語る
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