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(2016-4-2) イスラエルの王ヨアハズ／エリシャの死 話は北イスラエルに移る。 イエフの没後、王位を継いだのはその子ヨアハズであった（在位紀元前818年〜紀元前802年）。だが、ヨアハズは神の目に悪とされることを行い、ヤロブアムの罪に従って歩んだ。神は彼を懲らしめるのに、アラムの王ハザエルをもってした。・・・と、聖書の列王記には記載されているが、単にハザエルの攻撃が激化しただけなのかもしれない。 アラムの王ハザエルとその子ベン・ハダドにより北イスラエルはたえず圧迫された。アラム軍に痛めつけられ続けて、ついにはヨアハズの軍は騎兵５０騎、戦車１０台、歩兵１万人しか残らなくなった。 聖書でもヨアハズについてはその他のことは触れられていない。彼が死ぬと、その子ヨアシュがヨアハズに代わって北イスラエルの王となった（在位紀元前802年〜紀元前787年）。まぎらわしいが、彼の在位と同時期に暗殺にされたユダ王国の王の名と同名である。 ヨアシュの在位中、預言者エリシャが危篤との知らせがもたらされた。王は急いでエリシャのもとに急いだ。エリシャがいつ生まれたかはわからない。だが、アハブ王の時代（在位紀元前871年〜紀元前852年）の頃に預言者エリヤから見いだされていることを考えると（(2012- 6-25) 預言者エリヤ もう一つの物語 part 3参照）、それから50〜60年は経過している。もし真実なら、古代においては相当長命だったことになる。 ヨアシュは死相を浮かべて寝ているエリシャのもとに来ると、泣いて言った。「我が父よ、我が父よ、イスラエルの戦車よ、その騎兵よ。」 もうすぐそこまで神が迎えに来ているエリシャは、ヨアシュに言った。「弓と矢を取りなさい。」 そこで、ヨアシュは弓と矢を取った。エリシャはヨアシュに言った。「弓を手にしなさい。」 彼が弓を手にすると、エリシャは自分の手を王の手の上に載せて、「東側の窓を開けなさい。」と言った。王が開けるとエリシャは言った。「矢を射なさい。」 王が矢を射ると、エリシャは言った。「主の勝利の矢。アラムに対する勝利の矢。あなたはアフェクでアラムを撃ち、滅ぼし尽くす。」 またエリシャは「矢を持ってきなさい。」と言った。王が矢を持ってくると、エリシャはイスラエルの王に「地面を射なさい。」と言った。王は三度地を射て止めた。エリシャは死の際にありながらも怒って王にゆっくりと言った。「五度、六度と射るべきであった。そうすればあなたはアラムを撃って、滅ぼし尽くしたであろう。だが今となっては、三度しかアラムを打ち破ることができない。」 間もなくエリシャは死に、葬られた。ずっと後のことになって、モアブの部隊が毎年、この地に侵入してくるようになった。あるとき、人々がある人を葬ろうとしていたところ、モアブの兵が迫ってくるのが見えたので、慌ててその人を本来の墓ではなく、エリシャの墓に投げ込んで逃げてしまった。するとその死んだ人はエリシャの骨に触れると生き返り、自分の足で立ち上がったという。 （列王記下第１３章第１節〜第２１節） 参考地図1-7-22：イスラエルの王ヨアハズ／エリシャの死
参考表 この時期の南北朝の王
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