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(2011-9-24) 神殿建築の準備 part 1 さてティルスの王ヒラムは、ソロモンが油を注がれ、父に代わって王になったことを聞き、家臣を遣わしてきた。ヒラムは常にダビデと友好関係にあったからである（ダビデがエルサレムを落として、自分の王宮を建設する際にもヒラムはレバノン杉や木工・石工を送ってきた。(2010-11- 4) エルサレム攻略／王宮の建設参照）。 ヒラムが家臣を送ってきたことに対応して、ソロモンもまた、使節をヒラムのもとに使わしてこう言わせた。 「ご存じのとおり、父ダビデは、主が周囲の敵を彼の足の下に置かれるまで戦いに明け暮れ、その神なる主の御名のために神殿を建てることができませんでした。今や、私の神、主は周囲の者たちから私を守って安らぎを与えてくださり、敵対する者も災いをもたらす者もいません。ここに至って私は、私の神、主の御名のために神殿を建てようと考えています。主が父ダビデに『私があなたに代えて王座につかせるあなたの子が、私の名のために家を建てる』と言われたからです。 それゆえ、私たちのためにレバノンから杉を切り出すよう、お命じください。私の家臣たちもあなたの家臣たちと共に働かせます。あなたの家臣たちへは、仰せのとおりの賃金を私が支払います。ご存じのように、当方にはシドンの人のような伐採の熟練者がいないからです。」 ヒラムはソロモンの言葉を聞いて大いに喜び、「今日こそ、主はたたえられますように。主は、この大いなる民を治める聡明な子をダビデにお与えになった。」と言ったと聖書にはある。ヒラムがイスラエルの神を信仰していたかどうかは不明だが、イスラエルとは友好的な関係にはあったと思われる。ヒラムは使節を遣わして、ソロモンにこう言った。 「ご用件は確かに承りました。レバノン杉のみならず、糸杉の木材についても、お望みどおりにいたしましょう。私の家臣たちにこれをレバノンから海まで運ばせ、私はそれをいかだに組んで、海路であなたの指定する場所に届け、そこでいかだを解きますから、お受け取りください。あなたには、私の家のための食料を提供してくださるよう望みます。」 （次回に続く） 参考地図1-6-28：神殿建築の準備
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