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(2011-8-27) ソロモン、知恵を授かる 王権を確立した後、ソロモンは外交政策の一環として、エジプトの王ファラオの婿となった。ソロモンはファラオの娘を王妃としてダビデの町（エルサレム）に迎え入れ、宮殿、神殿、エルサレムを囲む城壁の造営が終わるのを待った。当時はまだ神殿が建設されていなかったため、民は聖なる高台でいけにえを捧げていた。ソロモンは神を愛し、父ダビデの授けた掟に従って歩んだが、神殿が未完成のうちは彼も聖なる高台でいけにえを捧げ、香をたいていた。 ある日、王はいけにえをささげるためにギブオンへ行った。そこに重要な聖なる高台があったからである。ソロモンはその祭壇に一千頭もの焼き尽くす献げ物をささげた（例によって、数には誇張があるかもしれない）。 するとその夜、ギブオンに滞在して寝ていたソロモンの夢枕に神が立ち、ソロモンに「何でも願うがよい。あなたに与えよう。」と言った。 ソロモンは答えて言った。「あなたのしもべ、私の父ダビデは忠実に、憐れみ深く正しい心をもって御前を歩んだので、あなたは父に豊かな慈しみをお示しになりました。またあなたはその豊かな慈しみを絶やすことなくお示しになって、今日、その王座につく子を父に与えられました。我が神、主よ、あなたは父ダビデに代わる王としてこのしもべをお立てになりました。しかし、私は取るに足らない若者で、どのように振る舞うべきかを知りません。しもべはあなたのお選びになった民の中にいますが、その民は多く、数えることも調べることもできないほどです。どうか、あなたの民を正しく裁き、善と悪を判断することができるように、このしもべに聞き分ける心をお与えください。そうでなければ、この数多いあなたの民を裁くことが、誰にできましょう。」 神はソロモンのこの願いを喜んだ。神は言った。「あなたは自分のために長寿を求めず、富を求めず、また敵の命も求めることなく、訴えを正しく聞き分ける知恵を求めた。見よ、私はあなたの言葉に従って、今あなたに知恵に満ちた賢明な心を与える。あなたの先にも後にもあなたに並ぶ者はいない。私はまた、あなたが求めなかったもの、富と栄光も与える。生涯にわたってあなたと肩を並べうる王は一人もいない。もしあなたが父ダビデの歩んだように、私の掟と戒めを守って私の道を歩むなら、あなたに長寿をも恵もう。」 ここでソロモンは目を覚まして、それが夢だと知った。ソロモンはエルサレムに帰り、主の契約の箱の前に立って、焼き尽くす献げ物と和解の献げ物を捧げ、家臣の全てを招いて宴を張った。 （列王記上第３章第１節〜第１５節より） 参考地図1-6-25：ソロモン、知恵を授かる
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