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(2011-1-17) ダビデ、アブサロムを呼び戻す part 1 そんなある日、ヨアブは、王の心がアブサロムに向かっていることを悟り、アブサロムを呼び戻すことを画策した。ヨアブはテコアに使いを送って、知恵のある女を呼び寄せて彼女に言った。 「喪を装ってほしい。喪服を着て、化粧もせず、長い間死者のために喪に服していたように装うのだ。そうして王のもとに行き、こう語りなさい。」 ヨアブは彼女に、王の前で語るべき言葉を授けた。 日を改め、テコアの女は王の前に出ると、地にひれ伏して礼をし、「王様、お救いください。」と言った。ダビデの周りには家臣たちも陪席していた。 「どうしたのだ。」と王が尋ねると彼女は言った。 「私は実はやもめでございます。夫は亡くなりました。はしためには二人の息子がおりました。ところが二人は畑でいさかいを起こし、間に入って助けてくれる者もなく、一人がもう一人を打ち殺してしまいました。その上、一族の者が皆、このはしためを責めて、『兄弟殺しを引き渡せ。殺した兄弟の命の償いに彼を殺し、跡継ぎも断とう』と申すのです。はしために残された火種を消し、夫の名も跡継ぎも地上に残させまいとしています。」 王は女に言った。「家に帰るがよい。お前のために命令を出そう。」 テコアの女は王に言った。「主君である王様、責めは私と、私の父の家にございます。王様も王座も責めを負ってはなりません。」 王は言った。「お前にあれこれ言う者がいたら、私のもとに連れてきなさい。その者がお前を煩わすことは二度と無い。」 彼女は言った。「王様、どうかあなたの神、主に心をお留めください。血の復讐をする者が殺りくを繰り返すことのありませんように。彼らが私の息子を断ち滅ぼしてしまいませんように。」 王は答えた。「主は生きておられる。お前の息子の髪の毛一本たりとも地に落ちることはない。」 （次回に続く） 参考地図1-6-20：アムノン、タマルとアブサロム
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