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(2011-1-20) ダビデ、アブサロムを呼び戻す part 2 （前回からの続き） 女は言った。「主君である王様、はしためにもう一言申し述べさせてください。」 王は言った。「語るがよい。」 女は言った。「主君である王様、それではなぜ、神の民に対してあなたはこのように振る舞われるのでしょう。王様ご自身、追放された方を連れ戻そうとなさいません。王様の今回のご判断によるなら、王様は責められることになります。私たちは皆、死ぬべきもの、地に流されれば、再び集めることのできない水のようなものでございます。神は、追放された者が神からも追放されたままになさることをお望みになりません。そうならないように取りはからってくださいます。 王様のもとに参りまして、このようなことを申し上げますのは、民が私に恐怖を与えるからでございます。王様に申し上げれば、必ずはしための願いをかなえてくださると思いました。王様は聞き届けてくださいました。神からいただいた嗣業の地から私と息子を断ち滅ぼそうとする者の手から、はしためを救ってくださいます。はしためは、主君である王様の言葉が慰めになると信じて参りました。主君である王様は、神の御使いのように善と悪を聞き分けられます。あなたの神、主がどうかあなたと共におられますように。」 ダビデは微笑を含んで女に言った。「私がこれから問うことに、隠し立てをしないように。」 女は答えた。「王様、どうぞおっしゃってください。」 王は言った。「これは全て、ヨアブの指図であろう。」 ヨアブもその場に居合わせていたため、女は一瞬戸惑ったが、隠しきれないと思って言った。「王様、あなたは生きておられます。何もかも、王様の仰せのとおりでございます。右にも左にもそらすことはできません。王様のご家臣ヨアブ様が私にこれを命じ、申し上げるべき言葉を全て、はしための口に授けたのでございます。ご家臣ヨアブ様が事態を変えるためにこのようなことをしたのです。王様は神の御使いの知恵のような知恵をお持ちで、地上に起こることを全てご存じです。」 王はヨアブに言った。「よかろう、そうしよう。あの若者、アブサロムを連れ戻すがよい。」 ヨアブは言った。「王よ、今日しもべは、主君、王のご厚意にあずかっていると悟りました。しもべの言葉を実行してくださるからです。」 ヨアブは立ってゲシュルに向かい、アブサロムをエルサレムに連れ帰った。だが、王は人を介してアブサロムに伝えた。「自分の家に向かわせよ。私の前に出てはならない。」 そこでアブサロムは自分の家に向かい、王の前には出なかった。 （次回に続く） 参考地図1-6-20：アムノン、タマルとアブサロム
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