|
(2010-11-22) ダビデの戦争 part 1 エルサレムの体制が整うと、ダビデは、かつて先王サウルがそうであったように、外敵との戦いに明け暮れるようになった。 まず、宿敵ペリシテ人と戦い、メテグ・アンマ（位置不詳）を奪った。 続いてモアブを討ち、彼らを地面に伏せさせた。このとき、測り縄で測って縄２本分の者たちを殺し、１本分の者は生かしておいた。モアブ人たちはダビデに隷属し、ダビデに貢ぎを納めることとなった。 ダビデは次に、北方の部族と交戦することとなった。ツォバの王、ハダドエゼルがユーフラテスに勢力を回復しようとしているところを戦い、これを撃破した。その上、騎兵１７００、歩兵２万を捕虜とした、とあるが例によって誇張が含まれていると思われる。敵の馬は１００頭を残して腱を切ってしまった。ダビデはハダドエゼルの家臣が携えていた金の盾を没収してエルサレムに持ち帰り、また、その支配下にあった２つの町ベタとベロタイから大量の青銅を奪い取った。 この戦いのとき、ダマスコのアラム人もハダドエゼルの援軍として参戦していたが、ダビデはこの援軍も討ち、その結果、ダマスコに守備隊を置いてアラム人を隷属させた。アラム人もまた、ダビデに貢ぎを納めることとなった。
ハマトの王トイは、ダビデがハダドエゼルの軍を討ち滅ぼしたと聞き、王子ヨラムを遣わせてダビデの安否を問わせた。トイ自身、ハダドエゼルと交戦中だったので、王子ヨラムがダビデ戦勝の知らせを持ち帰ると、喜んだ。すぐさま銀、金、青銅の品々をダビデに贈った。 ダビデはハマトの王トイからの贈り物や、戦利品の品々を神に捧げるべく聖別した。 また、ダビデはアラムを討って帰る途中、塩の谷でエドム人１８０００人を討ち殺した。ダビデはエドムにも守備隊を置いてエドムを隷属させた。 （次回に続く） 参考地図1-6-18：ダビデの戦争
|
