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(2010-11-15) ナタンの預言（ダビデ契約） part 1 エルサレムに城壁を巡らせ、完成した王宮に済んだダビデは、一段落するとあることを考え、預言者ナタンを呼んで言った（預言者ナタンは聖書中にたびたび登場するが、素性の詳細は不明）。 「見なさい。私はレバノン杉の家に住んでいるが、神の箱は天幕を張った中に置いたままだ。」 ダビデはこのような立派な家に住んでいるのに、神の象徴である神の箱を天幕の中に置いたままであることに、ある種の居心地の悪さをダビデは感じていた。神の箱も、しかるべき家の中に置くべきではないか。すなわち、神殿である。ダビデの心中を察したナタンは、ダビデに言った。 「心にあることは何でも実行なさるとよいでしょう。主はあなたとともにおられます。」 しかし、ダビデのもとを辞して帰ったナタンに、夜、神の言葉が臨んだ。 「私のしもべダビデのもとに行って告げよ。主はこう言われる。あなたが私のために住むべき家を建てようというのか。私はイスラエルの子らをエジプトから導き上った日から今日に至るまで、家に住まず、天幕、すなわち幕屋を住みかとして歩んできた。私はイスラエルの子らと共に常に歩んできたが、その間、私の民イスラエルを牧するようにと命じたイスラエルの部族の一つにでも、なぜ私のためにレバノン杉の家を建てないのか、と言ったことがあろうか。 私のしもべダビデに告げよ。万軍の主はこう言われる。私は牧場の羊の群れの後ろからあなたを取って、私の民イスラエルの指導者にした。あなたがどこへ行こうとも、私は共にいて、あなたの行く手から敵をことごとく断ち、地上の大いなる者に並ぶ名声を与えよう。私の民イスラエルには一つのところを定め、彼らをそこに植え付ける。民はそこに住み着いて、もはや、おののくことはなく、昔のように不正を行う者に圧迫されることもない。私の民イスラエルの上に士師を立てた頃からの敵を私が全て退けて、あなたに安らぎを与える。主はあなたに告げる。主があなたのために家を興す。あなたが生涯を終え、先祖と共に眠るとき、あなたの身から出る子孫に跡を継がせ、その王国を揺るぎないものとする。この者が私の名のために家を建て、私は彼の王国の王座をとこしえに堅く据える。」 （次回に続く） 参考地図1-6-16：ダビデ、イスラエルの王になる〜ナタンの預言
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