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(2010-9-6) サウル、口寄せの女を訪れる part 2 （前回からの続き） サウルの必死の形相を見て、女は口寄せをすることにした。 「誰を呼び起こしましょうか。」 「サムエルを呼び起こしてもらいたい。」 もはや現世には、サウルに神の意思を伝えてくれるものは無かった。やはりサムエルしかいない。そのサムエルと話すには、禁じられている口寄せを用いるしかない − サウルは追いつめられていた。 女は儀式を始めた。そうして女はサムエルの霊を呼び寄せると、突然金切り声を上げた。 「どうした。」 不安に駆られてサウルが女に尋ねると、女は恐怖を浮かべた顔でサウルを見つめて叫んだ。 「あなたはサウル王ではありませんか。なぜ私を欺いたのですか。」 王は言った。 「恐れることはない。それよりも、何を見たのだ。」 「神のような者が地から上ってくるのが見えます。」 サウルは急いで女に尋ねた。 「どんな姿をしている。」 女は言った。 「老人が上ってきます。上着をまとっています。」 それはサムエルに間違いなかった。 （次回に続く）
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