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(2010-3-22) ゴリアテ part 2 （前回からの続き） ゴリアテはその後も４０日間、朝な夕なやってきて、同じところに立ってイスラエルの陣営を挑発し続けていた。 ところでこの戦いには、エッサイの３人の息子も徴集されて参加していた。長男エリアブ、次男アビナダブ、三男シャンマ。そしてその３人に兄たちに食糧を届けたり、無事の報せなどを持ち帰る連絡係のような役目を末弟ダビデが果たしていた。 そんなある日、エッサイは息子ダビデに言った。 「兄さんたちに、この炒り麦１エファ（23リットル）とパン１０個を届けなさい。急いで行って、兄さんたちに渡しなさい。このチーズ１０個は千人隊の長に渡しなさい。兄さんたちの安否を確かめてくるのだ。」 ダビデは翌朝早く起きて羊の群れを番人に任せると、ロバに荷を積んでベツレヘムを発ってエラの谷を目指した。 翌日にはダビデは例の戦線に到着した。相変わらずイスラエルの陣営とペリシテの陣営はにらみ合っていた。ダビデが到着したそのとき、ちょうどイスラエル軍はときの声をあげて戦線に出て行くところだった。ダビデは戦が始まる様子にいても立ってもいられなくなり、荷物を武具の番人に託すと、戦列の方へ走っていき兄たちの安否を尋ねた。 やがてダビデが兄たちのところにたどり着いて話をしていると、またもやゴリアテがペリシテ軍の戦線から少し前に出て、いつもの言葉を叫んでいた。イスラエルの兵はこれを聞いて、また、ゴリアテを見て非常に恐れて後退した。 場所は少し離れるが、王サウルもまた、いつものようにゴリアテの言葉を歯がみしながら聞いていた。 （これでは戦にならない） 何しろゴリアテが出てくるだけでイスラエルの兵は恐怖し、殻に閉じこもるように陣営に閉じ込められてしまうのである。 （何とかならんのか） だが、サウルには良策が思い浮かばなかった。 （次回に続く）
参考地図1-6-6：ゴリアテ
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