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(2010-2-22) アマレク人との戦い／決別 part 3 （前回からの続き） サウルはばつが悪そうに答えた。「私は主の御声に従いました。主の御命令どおりに出陣してアマレクの王アガグを捕らえましたし、アマレクも滅ぼし尽くしました。兵士がギルガルであなたの神、主への供え物にしようと、滅ぼし尽くすべきもののうちから最上の羊と牛を、戦利品の中から取り分けたのです。」 神の命令は滅ぼし尽くすことだったかもしれないが、現実にすばらしい戦利品を目にして、それをむざむざ無にすることがサウルにはできなかった。供え物にするのだからそれでいいではないか、というのがサウルの論である。だがサムエルはサウルの弁明で納得はしなかった。サムエルは言った。 「主が喜ばれるのは、焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。 反逆は占いの罪に サムエルの言葉の最後に、サウルは敏感に反応した。神の命令を聞かなかったサウルは、王の座から落ちることになるという。焦ったサウルはサムエルに謝って言った。 「私は、主のご命令とあなたの言葉に背いて罪を犯しました。兵士を恐れ、彼らの声に聞き従ってしまいました。どうぞ今、私の罪を赦し、私と一緒に帰ってください。私は主を礼拝します。」 だが、サムエルはこわばったまま言った。 「私はあなたと一緒に帰ることはできない。あなたが主の言葉を退けたから、主はあなたをイスラエルの王位から退けられたのだ。」 サムエルの言葉では、既にサウルが王でなくなることは既定路線であるかのようだった。 サムエルが身を翻して立ち去ろうとすると、サウルはサムエルを引き止めようと、彼の上着のすそを必死につかんだ。するとサムエルの上着が裂けてしまった。 （次回に続く） 参考地図1-6-4：アマレク人との戦い
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