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(2009-11-16) 預言者サムエルの誕生 part 3 （前回からの続き） サムエルが乳離れすると、ハンナはエルカナと共にサムエルをシロに連れて行き、祭司エリに預けた。 「祭司様、あなたは生きておられます。私は、ここであなたのそばに立って主に祈っていたあの女です。私はこの子を授かるようにと祈り、主は私が願ったことをかなえてくださいました。私はこの子を主にゆだねます。この子は生涯、主にゆだねられた者です。」 そうしてエルカナとハンナは帰っていった。サムエルは祭司エリのもとに留まり、神に仕える身となった。
さて、先にも書いたとおり祭司エリには２人の息子ホフニとピネハスがあって、彼らも祭司であった。ところが彼らはならず者で、神に対して不義なことを行う者であった。人々がいけにえを捧げてその肉を煮ていると、ホフニとピネハスの下働きの者がその鍋の中を肉刺しで探り、そうして得た肉を横取りしては２人の祭司に持っていった。つまりは、宗教的な供え物をかすめ取っていたのである。挙げ句の果てには、人々が持ってきた肉を焼こうとする前に下働きの者はその肉をよこすように要求して言った。 「祭司様のために焼く肉をよこしなさい。祭司は煮た肉は受け取らない。生でなければならない。」 人々が「いつものように燃やして煙になってから、あなたの思いどおりに取ってください。」と言っても、下働きの者たちは「今すぐよこしなさい。さもなければ力ずくで取る」と答えた。
そのような環境の中でも、サムエルはエリに仕えてすくすくと育った。サムエルの母ハンナは彼のために小さな上着を縫い、毎年、夫エルカナと一緒にシロに上ってくるときにそれをサムエルに届けた。祭司エリはエルカナとハンナを祝福して言った。 「主に願って得たこの子の代わりに、主があなたにこの妻による子どもを授けてくださいますように」 サムエルは今や祭司エリのところに預けられていたので、サムエル以外にも２人の間に子どもが生まれるように祈ったのである。 やがてエルカナとハンナの間に３人の息子と２人の娘が生まれた。 （次回に続く） 参考地図1-6-1：預言者サムエル
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