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(2007-11-14) ヨセフ（再会編） part 2 （前回からの続き） そうして、人数を数えた − １０人しかいない。あれから何年も経った。兄弟１２人のうちの誰かが亡くなったのだろうか？ それを探るため、ヨセフは兄たちに言った。「お前たちは回し者だ。この国の手薄なところを探りに来たにちがいない。」 彼らは答えた。「いいえ、ご主人様。しもべどもは食糧を買いに来ただけでございます。私どもは皆、ある男の息子で、正直な人間でございます。決して回し者などではありません。」 「いやいや、お前たちは回し者にちがいない。お前たちは皆、兄弟だとどうして信じられるのだ」 ヨセフがこう問うと、兄たちはヨセフが聞きたかったことを答えてくれた。「しもべどもは本当に１２人兄弟で、カナン地方に住むある男の息子です。末の弟は父のもとにおりますが、もう一人は失いました。」 「お前たちの父親は、達者か」 「はい、年老いてはいますが元気であります」 父が生きている！ ヨセフの心は密かに躍った。その上、末の弟、ベニヤミンはカナンにいる！ ヨセフは同母弟であるベニヤミンには無性に会いたかった。エジプトに来て以来、ほぼ天涯孤独の身で過ごしてきた。他の兄とはかつての確執があったが（恨みはもう消えていたけれども）、カナンから連れ去られたとき、ベニヤミンはまだとても幼かった。今は、立派な大人になっただろうか？ ヨセフは策を巡らせた。 「お前たちの言うことが本当かどうか、私は試さなければならぬ。ファラオの命にかけて言う。一番末の弟をここに連れてくるのだ。お前たちのうち１人を行かせて、弟を連れてこい。それまでは他の者を監禁しなければならぬ。」 そういって、ヨセフはさしあたり、兄弟１０人全員を監禁した。 （次回へ続く）
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