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(2007-11-2) ヨセフ（エジプト編） part 2 （前回からの続き） やがてポティファルが仕事から帰ってきた。妻は、先と同じことを夫ポティファルに訴えた。「見なさい。あなたの奴隷ったら、私と寝ようとしたのよ」証拠の着物を突きつけられて、ポティファルは激怒した。ヨセフの言うことに耳も貸さずに、ヨセフを自分の家の監獄にぶち込んでしまった。 ところがヨセフには神の加護があったものだから、行いの正しいヨセフは監守長の目にとまった。そうしてやがて、ヨセフは囚人の管理を任されるようになったのである。 そんなある日。エジプト王の給仕役と料理役が過ちを犯した。怒ったファラオは、この給仕役と料理役を、監獄に放り込むようポティファルに命じた。こうして、ヨセフが囚われている監獄に、この給仕役と料理役もつながれることになった。その世話も、ヨセフがみることになった。 さらに幾日かがすぎると、この給仕役と料理役は同じ日に、それぞれ別の不思議な夢を見た。両者ともにその意味を測りかね、ふさぎ込んでいた。その様子にヨセフが気付いて尋ねた。 「今日は、どうしてそんなに憂鬱な顔をしているのですか。」 「我々は夢を見たのだが、それを解き明かしてくれる人がいない。」と二人は答えた。 ヨセフは夢の内容を話すように促した。 初めに給仕役が語った。「私の夢はこうです。一本のぶどうの木が目の前に現れました。その木には３本のつるがありました。それがあっという間に伸びて、すぐに花が咲き、ふさふさとしたぶどうが熟しました。ファラオの杯を持っていた私は、そのぶどうをとって杯にしぼり、その杯をファラオにささげたのです。」 ヨセフは言った。「なるほど。その夢はこういう意味です。３本のつるは、３日を意味します。３日経てば、ファラオはあなたをもとの役目に戻してくれることでしょう。つまり、あなたは再び杯をファラオに捧げる役割に戻ります。ついてはお願いしたいことがあるのですが、もしあなたが幸せを取り戻したら、私のことを思い出してください。そして、どうか私をここから出られるように、ファラオにお取りはからいください。私は牢に入れられるようなことは何もしていませんし、ヘブライの国から無理矢理連れてこられたのです。」 （次回へ続く）
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