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(2007-11-5) ヨセフ（エジプト編） part 3 （前回からの続き） ヨセフの解釈に、給仕役は喜んだ。それに意を強くして、料理役もヨセフに自分の夢の内容を話した。 「私の夢はこうです。私の頭の上に、編んだ籠が３個ありました。一番上の籠には料理役がこしらえた料理が入っていたのですが、鳥がやって来て、その料理を食べているのです。」 最初、ヨセフはすぐに夢の解釈を告げなかった。料理役がせがむので、ヨセフは仕方なく言った。 「お気の毒なことですが」ヨセフはためらいながら続けた。「３個の籠は、３日を意味します。３日経てば、ファラオはあなたの首をはねてさらします。鳥があなたの肉をついばむことでしょう。」 料理役は青ざめてその場にへたり込んだ。
そして、３日経った。その日はファラオの誕生日だった。祝宴の最中、ファラオは自分が牢に入れた給仕役と料理役を思い出し、その場に呼んで詰問した。そうして果たしてヨセフの予言どおり、給仕役は許されて前職に復帰したが、料理役は許されず、首をはねられた。 ところが給仕役は喜びのあまり、ヨセフに頼まれていたことを忘れてしまっていた。相変わらずヨセフは牢に入ったまま、２年が過ぎた。 （次回へ続く）
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