イスラムの歴史 (2007-03-29)

(2007-3-29)　余談

　どのみち、趣味でやっているホームページなので、一直線に進む必要もないと思う。今回は、前回掲示した表をつくるにあたって得た雑感を、ちらほらと書きたい。

　提示された表をただ見る分には何とも思わないかもしれないが、作る方としてはかなり気を遣う。「ある地域で、ある時代に何が起きた」と書くために、複数の文献をあさり、１つ１つ落とし込んでいって、最終的にあの表になった。

　参考まで、前回の表を作成するにあたっての参考文献は、以下のとおり。

詳説　世界史研究　（木下康彦・木村靖二・吉田　寅　編、山川出版社、１９９５年）
世界史年表・地図　（亀井高孝・三上次男・林　健太郎・堀米庸三　編、吉川弘文館、１９９５年）
クロニック　世界全史　（樺山紘一・木村靖二・窪添慶文・湯川　武　編、講談社、１９９４年）

　前回も書いたが、今後、このホームページを更新するためにさらに他の書籍を読み進めていけば、表が修正される可能性はある。

　さて、雑感に戻る。今回の表をつくるにあたって、まず目にとまったのが、「トロイア戦争」とユダヤ教に言う「出エジプト」のイベントとほぼ同じ時期に発生していることであった。恥ずかしながら、こういう時代の相関関係は、私の頭の中には、まったくなかった。出エジプトが紀元前1260年頃、トロイア戦争が1250年～1200年頃と思われる。

　このホームページではイスラムの歴史にフォーカスを当てているため、その流れを軸にした思考になっている。そういう視点で今回、表をまとめていて、「トロイア戦争」と「出エジプト」がほぼ同時期に発生しているというのは、私にとっては結構、新鮮だった。数年前、映画「トロイ」が上映された（監督：ウォルフガング・ペーターゼン、主演　ブラッド・ピット）。方やギリシアの勢力がトロイを攻めているのとほぼ同時期に、モーセはイスラエルの民を率いてエジプトを脱出、パレスティナ地方（当時の呼び方ではカナン地方）を目指したのである。

　その発見が、個人的には結構、新鮮だった。

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