(2020-4-18) 第二イザヤ バビロンの解放と前後して、おそらくは捕囚民の間で活動した、無名の預言者がいる。その預言内容等は聖書の「イザヤ書」に収められているため、便宜的に「第二イザヤ」と呼ばれている。 イザヤについては既に(2017- 1-28) 預言者イザヤの召命で触れた。主に前8世紀末に南ユダ国で活動した預言者である。それに対して、第二イザヤは捕囚末期の、解放の希望について語る。 実際のところ、第二イザヤの文章を読んで、あまりにも希望に満ちあふれたその内容に、正直なところ、私は面食らった。エレミヤ書、哀歌、エゼキエル書などを覆うあの閉塞感、神に見捨てられた絶望、破滅などのネガティブな調子とは明らかに異なるのである。 第二イザヤのものとされる、イザヤ書第41章から一部を抜粋して紹介しよう。
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