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(2009-8-13) ダン族の移動 part 5 （前回からの続き） ダン族の人々は言った。 「そんなたわごとを我々に聞かせるな。さもないと、苦々しく思った連中があなたたちを打ちつけ、あなただけでなくあなたの家族も命を失うことになろう。」 ミカは彼らの方が強いと見て、やむなく引き返し、家に帰った。ダン族の人々は旅を続けた。 彼らはやがてライシュにたどり着いた。彼らはその静かで穏やかな民を襲い、剣にかけて殺し、町に火を放って焼いた。その町はシドンから遠く離れ、またどの人間とも交渉がなかったので助けてくれる者がなかった。 やがて彼らは町を再建して住み着き、その町をダンと名付けた。ダン族の人々はまた、自分たちが拝むために例の彫像を建てることにした。続く聖書の記述によれば、その地の民が捕囚とされる日まで（＝紀元前８世紀にアッシリアに征服されるまで）、モーセの曾孫であるヨナタンの子孫がその地のダン族の祭司を務めたという。 （士師記第１７〜１８章より） 話の真偽はともかく、この話にはこの話の作者の主張が織り込まれている。「そのころ、イスラエルには王がいなかった。」この話の中で２度、登場するフレーズである。そのうち１回は「それぞれが自分の目に正しいとすることを行っていた。」とも付け加えている。 （次回に続く）
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