イスラムの歴史 (2008-4-2)

(2008-4-2)　神の山に着く

　エジプトを出て３ヶ月目。ついにイスラエルの民は、とある山のふもとに着いた。神がモーセに語りかけた。

「３日後、私は山に降り立つ。民に衣服を洗わせ、準備しなさい。そうして民に警告するのだ。『山に触れるものは、必ず死刑に処せられる。』　角笛が長く吹き鳴らされるとき、ある人々は山に登ることができる。」

　モーセは民に衣服を洗わせ、「３日目のために準備しなさい。女に近づいてはならない。」と言った（注：共に寝てはならない、の意か？）

　３日目。雷と厚い雲が山を覆い、雷鳴が鳴り響いた。神はモーセに、山を登ってくるように命じた。民は畏れて、モーセに言った。「あなたが行って神の言葉を聞き、私たちに語ってください。私たちはそれを聞きます。もし我々が山を登れば、私たちは死んでしまいます。」

　モーセは答えていった。「畏れることはない。神が来られたのは、あなたたちを試すためであり、また、あなたたちが神を畏れて罪を犯さないようにするためである。」

　そうしてモーセは山を登っていった。