イスラムの歴史 (2019-5-25)

(2019-5-25)　火の上の鍋

　話は新バビロニア軍がエルサレムを包囲したゼデキヤの治世第９年の10月10日に戻る。その日、神の言葉が預言者エゼキエルに臨んだ。

「人の子よ、この日付、まさにこの日を書き記しなさい。バビロンの王は、まさにこの日にエルサレムの攻城を始めた。あなたは反逆の家に対してたとえを語り、彼らに言いなさい。

据えよ、鍋を据えよ。
またその中に水を注げ。

その鍋に肉の切れを入れよ。
腿や肩肉、すべて上質の肉切れを集め
最上の骨で鍋を満たせ。

また、最上の羊を取り
その下にまきを積み重ねよ。
これを十分に沸騰させ
中の骨まで煮えるようにせよ。

それゆえ、主なる神はこう言われる。
災いだ、流血の都よ。
錆のついた鍋、その錆は取り除くことができない。
肉を一切れ一切れ取り出せ。
くじがそのために引かれることはない。

流血が都の中にあるからだ。
彼女は血を裸の岩の上に流し
土で覆うために地面に注ぐことをしなかった。

私は復讐のため憤りをかき立て
彼女の血を裸の岩の上に流し
それが覆われないようにした。

それゆえ、主なる神はこう言われる。
災いだ、流血の都よ。
私もまた、薪たきぎの山を大きくする。

まきを積み重ね、火をつけよ。
肉を煮込んで肉汁を作り、骨を焦がせ。

鍋を空にして炭火にのせ
熱して、青銅が赤くなるまで焼け。
汚れがその中で溶け、錆がなくなるように。

しかし、努力のかいもなく
厚い錆は火でも取り除きえない。

　不貞によってお前たちが汚れたので、私は清めようとしたが、お前たちは汚れから清くならなかった。私が憤りを晴らすまでは、清くなることは決してない。主なる私が語ったのだ。それは実現する。私がそれを行う。私はそれをやめず、惜しまず、憐れみもしない。お前たちの道と行いに従って、お前たちは裁かれる。」

（エゼキエル書第２４章第１節～第１４節）

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