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(2019-1-19) エレミヤ、新バビロニア帝国への服従を説く さて、ゼデキヤは21歳で王となった。主立った者はバビロンに連れ去られ、新バビロニア帝国への臣従という状況から出発した。 直接には聖書の中には記されていないが、エレミヤの言葉から推測するに、ゼデキヤの治世第４年（紀元前593年頃）にパレスティナ地方の諸王が連携して、新バビロニア帝国への反乱を共謀したことがあったと思われる。 その時、神の言葉がエレミヤに臨んだ。 「軛くびきの横木と綱を作って、あなたの首にはめよ。そして、ユダの王ゼデキヤのもとに遣わされてエルサレムに来た、エドムの王、モアブの王、アンモン人の王、ティルスの王、シドンの王の使者たちに伝言を持ち帰らせよ。あなたは彼らに命じて、それぞれの主君に次のように言わせるのだ。イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。あなたたちの主君にこう言いなさい。私は、大いなる力を振るい、腕を伸ばして、大地を造り、また地上に人と動物を造って、私の目に正しいと思われる者に与える。 今や私は、これらの国を、すべて私のしもべバビロンの王ネブカドネツァルの手に与え、野の獣までも彼に与えて仕えさせる。諸国民はすべて彼とその子と、その孫に仕える。しかし、彼の国にも終わりの時が来れば、多くの国々と大王たちが彼を奴隷にするであろう。バビロンの王ネブカドネツァルに仕えず、バビロンの王の軛を首に負おうとしない国や王国があれば、私は剣、飢饉、疫病をもってその国を罰し、最後には私の手をもって滅ぼす。」 簡単に言えば、パレスティナ地方の諸王に対し、ネブカドネツァルに恭順するように勧めているのである。今や彼の時代である。彼に服従しない国は滅びるであろう、と。軛くびきはその象徴だった。牛や馬が軛をはめられるがごとく、ネブカドネツァルに首を差し出してその軛を背負うことが生き延びるための道である − そういう声だった。神の言葉は続く。 「あなたたちは、預言者、占い師、夢占い、卜者、魔法使いたちに聞き従ってはならない。彼らは、バビロンの王に仕えるべきではないと言っているが、それは偽りの預言である。彼らに従えば、あなたたちは国土を遠く離れることになる。私はあなたたちを追い払い、滅ぼす。しかし、首を差し出してバビロンの王の軛を負い、彼に仕えるならば、私はその国民を国土に残す、と主は言われる。そして耕作をさせ、そこに住まわせる。」 エレミヤは軛をはめて歩き、民に警告して回った。先の言葉に加え、以下のようにも語った。 「主はこう言われる。主の神殿の祭具は今すぐにもバビロンから戻って来る、と預言している預言者たちの言葉に聞き従ってはならない。彼らは偽りの預言をしているのだ。彼らに聞き従うな。バビロンの王に仕えよ。そうすれば命を保つことができる。どうしてこの都が廃虚と化してよいだろうか。もし、彼らが預言者であり、主の言葉を受けているなら、主の神殿とユダの王の宮殿とエルサレムに残っている祭具がバビロンへ持ち去られないよう、万軍の主に願うがよい。」 （エレミヤ書第２７章より） 参考地図1-8-15：エレミヤ、巻物を燃やされる（再掲）
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