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(2014-11-1) イエフの謀反 part 1 ユダの新王アハズヤ（在位紀元前845年〜紀元前845年）は、北イスラエル王ヨラムの妹アタルヤとユダの王ヨラムの間に生まれた子である（前回の記事(2014-10- 4) ユダの王ヨラムを参照）。新王アハズヤから見れば、北イスラエル王のヨラムは伯父にあたる。 参考表 この時期の南北朝の王
あるとき、北イスラエル王のヨラムは、アラムの王ハザエル（エリシャが予言し、アラムの王になった人物。(2014- 9- 6) ハザエル、ダマスコの王になる参照）と戦うためにラモト・ギレアドに出陣した。戦争の背景は不明である。その戦争中に、ヨラムはアラム兵に傷を負わされた。その傷を癒すため、ヨラムはイズレエルに戻った。 負傷の噂はやがて南のユダ国にまで広まった。ユダの王アハズヤは伯父を見舞うことにし、部下を連れてイズレエルに下っていった。 同じ頃、北イスラエルでは預言者エリシャが預言者の仲間の一人を呼んで言った。「腰に帯を締め、手にこの油の壺を持って、ラモト・ギレアドに行きなさい。そこには、ニムシの孫でヨシャファトの子であるイエフがいる。彼を見つけたら、あなたは入っていって彼を仲間の間から立たせて奥の部屋に連れて行き、油の壺を取って彼の頭に注いで言いなさい。『主はこう言われる。私はあなたに油を注ぎ、あなたをイスラエルの王とする。』と。そして戸を開けて逃げてきなさい。ぐずぐずしていてはならない。」 そのほか、伝えるべき言葉を授けると、エリシャは若者を送り出した。 その若者は、エリシャのもとを辞すと、油の入った壺を携えてラモト・ギレアドに向けて出発した。北イスラエルの王ヨラムは負傷してイズレエルへ待避していたが、ラモト・ギレアドは依然として戦地である。北イスラエル軍とアラム軍が対峙している。彼は北イスラエル軍の陣地を見つけると、そこを目指して歩き続けた。陣地にいる兵士に誰何すいかされると、彼はエリシャの使者であることを告げ、イエフのいるところに通された。 （次回に続く） 参考地図1-7-19：イエフの謀叛
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