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(2014-4-6) ナアマンとエリシャ part 1 アラムの王の軍司令官ナアマンは、主君に重んじられ、気に入られていた。かつて彼を用いてアラムに勝利を与えたからである。この人は勇士であったが、重い皮膚病を患っていた。アラム人がかつて部隊を編成して出動したとき、彼らはイスラエルの地から一人の少女を捕虜として連れてきて、ナアマンの妻の召使いにしていた。少女は女主人に言った。「御主人様がサマリアの預言者のところにおいでになれば、その重い皮膚病をいやしてもらえるでしょうに。」 ナアマンはその話を聞くと、主君のもとに行き、「イスラエルの地から来た娘がこのようなことを言っています。」と伝えた。アラムの王は言った。「行くがよい。私もイスラエルの王に手紙を送ろう。」 こうしてナアマンは銀10キカル（約342kg）、金6000シェケル（約68.4kg）、着替えの服10着を携えて出かけた。 彼はイスラエルの王に手紙を持っていった。そこには、こうしたためられていた。「今、この手紙をお届けするとともに、家臣ナアマンを送り、あなたに託します。彼の重い皮膚病を癒してくださいますように。」 イスラエルの王はこの手紙を読むと、衣を裂いて言った。「私が人を殺したり生かしたりする神だとでも言うのか。この人は皮膚病の男を送りつけて、癒せと言う。よく考えてみよ。彼は私に言いがかりをつけようとしているのだ。」 なすすべもなくナアマンは王の前から下がった。エリシャは人づてにイスラエルの王が衣を裂いたことを聞き、王のもとに人を遣わして言った。「なぜあなたは衣を裂いたりしたのですか。その男を私のところによこしてください。彼はイスラエルに預言者がいることを知るでしょう。」 ナアマンは数頭の馬と共に戦車に乗ってエリシャの家に来て、その入り口に立った。エリシャは使いの者をやってこう言わせた。「ヨルダン川に行って七度身を洗いなさい。そうすれば、あなたの体は元に戻り、清くなります。」 ナアマンは怒ってそこを去り、こう言った。「彼が自ら出てきて私の前に立ち、彼の神、主の名を呼び、患部の上で手を動かし、皮膚病を癒してくれるものと思っていた。イスラエルのどの流れの水よりもダマスコの川アバナやパルパルの方が良いではないか。これらの川では清くなれないというのか。」
彼は身を翻して、憤慨しながら去っていった。しかし、彼の家来たちが近づいてきて、いさめた。「わが父よ、あの預言者が大変なことをあなたに命じたとしても、あなたはそのとおりなさったに違いありません。あの預言者は、『身を洗え、そうすれば清くなる。』と言っただけではありませんか。」 （次回に続く） 参考地図1-7-17：ナアマンとエリシャ
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