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(2013-10-5) エリシャの奇跡 part 1 ある日のことである。ある町の人々が預言者のところに来て訴えた。「ご覧のように、この町は住むには良いのですが、水が悪く、土地は不毛です。」 するとエリシャは言った。「新しい器を持ってきて、それに塩を入れなさい。」 人々が新しい器に塩を入れて持ってくると、彼はそれを持ってその町の水源に出かけていって塩を投げ込みながら言った。「主はこう言われる。『私はこの水を清めた。もはやここから死も不毛も起こらない。』」 エリシャの告げた言葉どおり、その町の水は清くなり、以後、人々は水のことで煩わされることはなくなった。
そこからエリシャはベテルに上っていった。彼が道を上っていくと、町から小さい子どもたちが出てきて彼を嘲り、「はげ頭、上っていけ。はげ頭、上っていけ。」と言った。 エリシャは振り向いて子どもたちをにらみつけると、神の名によって子どもたちを呪った。すると、森の中から二頭の雌熊が現れ、子どもたちのうちの４２人を引き裂いた。 エリシャはそこからカルメル山に行き、それからサマリアに帰った。
あるとき、預言者の仲間の妻の一人がエリシャに助けを求めて泣きながら言った。「あなたのしもべである私の夫が死んでしまいました。ご存じのようにあなたのしもべは主を畏れ敬う人でした。ところが債権者が来て私の子ども二人を連れ去り、奴隷にしようとしています。」 エリシャが「私はあなたに、何をしてあげられるだろうか。教えてほしい、あなたの家には何があるだろうか。」と促すと、彼女は「油の壺一つのほかには、はしための家には何もありません。」と答えた。エリシャは言った。「外に行って近所の人々皆から器を借りてきなさい。家に帰ったら、戸を閉めて子どもたちと一緒に閉じこもり、その器全てに油を注ぎなさい。器が油で満たされたら、その器は脇に寄せなさい。」 困惑しながらも彼女はエリシャの言うとおりにすることにした。彼女はエリシャの元から出て行くと近所から空の器を借りられるだけ借りてくると、家の戸を閉めて子どもたちと一緒に家の中に閉じこもった。彼女は借りてきた器を部屋に並べると、子どもたちに命じて油の入った壺を持ってこさせた。 （次回に続く） 参考地図1-7-15：エリヤ、天に昇る〜エリシャの奇跡
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