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(2013-8-2) エリヤ、天に昇る part 1 いよいよ老いた預言者エリヤにも死期が迫ってきた。エリヤは死に場所を求めて神の示すままに出かけることにし、弟子のエリシャに言った。「主は私をベテルまでお遣わしになるが、あなたはここに留まっていなさい。」 それに対してエリシャは言った。「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。私はあなたを離れません。」 「あなた御自身も生きて」というエリシャのフレーズに、エリヤは穏やかな目をしたが、それがかえってエリシャを不安にさせた。今まで、自分を置いていくなどと師が言ったことはない。 翌日、二人はベテルに着いた。何をするというわけでもなく、町で過ごしていると、預言者の仲間の一人がエリシャを手招きして言った。「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか？」 それを聞いたエリシャは苛立たしげに答えた。「私も知っています。黙っていてください。」 実際には今日がエリヤの最期の日とは知ってはいなかったが、師の普段とは違う様子から、何かがあることは予感していた。だが、師が今日、自分のもとからいなくなることは、到底受け入れがたかった。 エリヤはエリシャに言った。「エリシャよ、主は私をエリコへお遣わしになるが、あなたはここに留まっていなさい。」 なるべく穏やかに今生の別れを告げようとしている師の言葉に、こみ上げてくる想いを押し殺し、エリシャは言った。「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。私はあなたを離れません。」 そこで二人は一緒に旅立ち、エリコに来た。エリコに着くと、エリコの預言者の仲間たちがエリシャに近づいて言った。「主が今日、あなたの主人をあなたから取り去ろうとなさっているのを知っていますか。」 エリシャは言った。「私も知っています。黙っていてください。」 エリシャと預言者たちの会話も知らず、戻ってきたエリヤはエリシャに言った。「主は私をヨルダンへお遣わしになるが、あなたはここに留まっていなさい。」 エリシャはまたもや答えて言った。「主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。私はあなたを離れません。」 ついてくるという弟子を、エリヤは止めなかった。二人はまたも出発し、ヨルダン川を目指して東へ進んだ。預言者の仲間５０人も、エリヤとエリシャの後に続いた。エリヤとエリシャがヨルダン川のほとりで立ち止まると、５０人の預言者は遠く離れて立ち止まった。 （次回に続く） 参考地図1-7-15：エリヤ、天に昇る
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