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(2011-5-28) シェバの反逆 part 4 （前回からの続き） 一方のシェバは、イスラエル諸部族の土地を通り抜け、ベト・マアカのアベルまで来ていた。各部族の土地を通過する過程で、自然とシェバに付き従う者が増え、シェバについていった。自分に付き従う男たちと共にシェバはアベルに立てこもった。 シェバがアベルにいることを知ったヨアブは、自分に従う全兵士と共にアベルに到着すると、町を包囲した。続いて、ヨアブの軍が町に向けて外壁の高さに匹敵する累を築いて城壁を崩そうと試みていると、知恵のある女が町からヨアブの軍に向かって呼ばわった。 「申し、申し。聞いてください。どうかヨアブ様にお伝えください。『ここに来てくだされば、お話しすることがある』と。」 話を伝え聞いたヨアブは、その女がいる場所へ近づいた。すると女は言った。「あなたはヨアブ様ですか。」 「そうだ。」とヨアブは答えた。彼女は言った。「はしための言葉を聞いてください。」 「聞こう。」とヨアブが答えると、女は言った。 「昔から、『アベルで助言を得よ』と言い、そして実際に争いごとは片づいたものです。私はイスラエルで忠実な者の一人です。あなたはイスラエルの母なる町を滅ぼそうとしておられます。何故、あなたは主の土地を飲み尽くそうとなさるのですか。」 ヨアブは答えた。「決してそのようなことはない。飲み尽くしたり、滅ぼしたりすることなど考えてもいない。そうではなくて、エフライム山地の出身で、名をビクリの子シェバという者がダビデ王に向かって手を上げたのだ。その男一人を渡してくれれば、この町から引き上げよう。」 女はヨアブに言った。「分かりました。では、今しばしお待ちください。その男の首を城壁の上からあなたのもとへ投げ落としてみせましょう。」 女は知恵を用いて全ての民のもとに行き、説得した。住民はシェバを捕らえて殺してその首を切り落とし、城壁からヨアブの陣営に向けてそれを投げ落とした。シェバの首が届けたのを見届けると、ヨアブは角笛を吹き鳴らし、全軍は撤退してそれぞれの天幕へ帰って行った。ヨアブもまた、エルサレムに帰った。 （サムエル記下第１９章第４１節〜第２０章第２２節より） 参考地図1-6-22：帰還への地ならし〜シェバの反逆
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