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(2010-8-2) ダビデ、ナバルに物資を乞う part 1 一方、ダビデはその頃、パランの荒れ野（死海の南西の荒れ野？）に下っていった。サウル王から逃れる道中、羊飼いがいたりしたときは、ダビデとその一行は彼らをよく保護したりもした。もともとダビデは羊飼いだったからという理由もあるかもしれない。そうして時には、その見返りに物資をもらうこともあった。 さてある時、同じように羊の群れを率いる牧童たちを保護した。食糧が欠乏しつつある中、ダビデ一行はよく士気を保ち、牧童の率いる羊たちをならず者たちから守った。牧童は礼を言い、物資に欠乏しているダビデたちを見て言った。 「私の主人ナバルはとても裕福です。羊３０００匹、山羊１０００匹を持っています。今、主人はカルメルで羊の毛を刈っているところです。もしお話しすれば、食糧を分けてくれるかもしれません。」 ダビデはさっそく、１０人の使者をナバルに立てた。ところがこのナバルという者は頑固で行状が悪かった。 使者はナバルのところに着くと、口上を述べた。 「あなたに平和、あなたの家に平和、あなたのものすべてに平和がありますように。羊の毛を刈っておられると聞きました。あなたの牧童は我々のもとにいましたが、彼らを侮辱したことはありません。彼らがカルメルに滞在していた間、無くなったものは何もないはずです。あなたの従者に尋ねてくだされば、そう答えるでしょう。私の従者が御厚意にあずかれますように。この祝いの日に来たのですから、お手元にあるものをしもべたちと、あなたの子ダビデにお分けください。」 使者たちは、ダビデに言われたとおりに話し、ナバルの答えを待った。 だが、ナバルは吐き捨てるようにこう言った。 「ダビデとは何者だ、エッサイの子とは何者だ。最近、主人のもとを逃げ出す奴隷が多くなった。私のパン、私の水、それに毛を刈る者のために準備した肉を取って素性の知れぬ者に与えろと言うのか。」 まるでダビデが悪いとでも言わんばかりの返答だった。屈辱に耐えて使者たちはダビデの元に戻り、ありのままに報告した。ダビデは激怒して言った。 「各自、剣を帯びよ。」 （次回に続く） 参考地図1-6-10：ダビデ、ナバルに物資を乞う
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