イスラムの歴史 (2009-5-25)

(2009-5-25)　士師サムソン　part 2

（前回からの続き）

　妻の話を聞き、マノアは仰天した。彼は神に祈って言った。

　「私の主よ。お願いいたします。お遣わしになった神の人をもう一度私たちのところに遣わし、生まれてくる子をどうすればよいのか教えてください。」

　神はマノアの声を聞き入れ、神の使いが再びマノアの妻のもとに現れた。彼女はちょうど畑に座っていて、夫は彼女と一緒にはいなかった。妻は神の使いが現れると、驚いて夫を呼びに行った。

　「この間、私のところにおいでになった方が、またお見えになっています。」

　マノアは立ち上がって妻について行き、その人のところに来て言った。

　「私の妻に話しかけたのは、あなたですか。」

　その人は「そうです」と言った。

　マノアが、「あなたのお言葉のとおりになるのでしたら、その子のためになすべき決まりとは何でしょうか。」と尋ねると、神の使いは答えた。

　「私がこの女に言ったことをすべて守りなさい。彼女はぶどう酒をつくるぶどうの木からできるものは一切食べてはならず、ぶどう酒や強い飲み物も飲んではならない。また、汚れた物を一切食べてはならない。私が彼女に戒めたことは、すべて守らなければならない。」

　マノアは神の使いに言った。

　「あなたをお引き止めしてもよいでしょうか。子山羊をごちそうさせてください。」

（次回に続く）