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(2009-5-7) 士師エフタ part 8 （前回からの続き） 話をエフタに戻そう。 エフタは衣を引き裂いて悔やんだ。「ああ、私の娘よ。お前が私を打ちのめし、苦しめる者になろうとは。私は主の御前で口を開いてしまった。もう取り返しがつかない・・・」 驚いて娘は訳をエフタに尋ねた。 エフタはゆっくり、ゆっくりと事情を説明した。 娘は黙って聞いていた。エフタの話が終わると少し目を伏せていたが、やがてきっぱりと言った。 「父さん。父さんは、主と約束を交わされました。どうか、そのとおりにしてください。主は、父さんに、アンモン人への復讐を果たしてくださったのですから。」 娘の言葉に、エフタは絶句した。 娘は続けた。「ただ、お願いがあります。２ヶ月の間、私の好きにさせてください。友達と山々を歩き、私が処女のままであることを悲しむ自由をください。」 「行ってこい。」 そう言うのが、エフタには精一杯だった。 （次回に続く）
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