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(2008-5-26) 反逆 part 2 （前回からの続き） 今回は、Ｐ文書版の物語である。
（Ｐ文書版の物語） 荒れ野に向けて移動中のある日のこと。モーセ、アロンの従兄弟にあたるコラが、ルベン族のダタンとアビラム、それからオンという者を誘い、民の指導者２５０人を仲間に引き入れてモーセに反逆した。 彼らは徒党を組んでモーセとアロンのところにやって来ると、言った。「あなた達は分を超えている。民全体が聖なる者であって、主がその中におられるのに、あなた達はなぜ我々の上に立とうとするのか。」 モーセはこの言葉にあきれ果てて、めまいがした。自分は、リーダーを気取って民を導いているわけではない。まして、「上に立っている」という感覚は微塵もない。神に召命されて、やむにやまれずその任についているというのに、この者たちは何を言っているのか。 モーセは言った。「そこまで言うのならば明日、主に選んでいただこう。香炉を用意し、香をたいて明日、主の御前に出なさい。私も一緒に出る。そのとき選ばれた者こそ、聖なる者だ。ただ言っておく。レビの子らよ、分を超えているのはあなたたちだ。」 そうは言っても、この者たちには理解はしてもらえまい − モーセは密かに絶望的な気持ちに襲われていた。 モーセは続けて言った。「レビの子らよ。神はあなたがたを民とは区別し、祭司として民に仕えさせている（(2008- 4-18) 金の子牛 part 4）。あなたたちはそれを不足とするのか。もっと上を臨むと言うのか。そのために集まったのか。」 彼らが天幕に戻ると、モーセは憤って神に祈った。「彼らの献げ物を顧みないでください。私は民から一頭のロバも取ったことはなく、彼らを害したことはありません。」 （次回に続く）
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