|
Copyright(C)2007-2008. Hidenori Tsuchikura. All rights reserved (Except some contents I write "this is other person's or organization's product.")
|
|
(2008-1-10) 結婚 ミディアン地方に逃れたモーセは、とある井戸の近くに腰を下ろした。 みていると、ある祭司の娘たちが羊に水を飲ませようとやって来ていたが、羊飼いの男たちが邪魔をして水を汲ませなかった。モーセは近づいて羊飼いの男たちを説得し、無事に娘たちの羊に水を飲ませた。
娘たちが家に戻ると、父親が驚いた。「今日はずいぶんと早く帰ってきたな」 娘たちが仔細を話すと、父親は驚いて言った。「どうしてそのように世話になりながら、その方を放っておくのだ。早く呼びに行って、食事を差し上げなさい。」
娘たちはモーセを連れてきた。父親は食事をモーセに振る舞った。深い憂いを帯びたモーセの風貌をみて、ただ者ではないと思った父親は、モーセにいろいろなことを聞いた。どうも行くあてもないらしかったので、父親はモーセに逗留を勧め、モーセもそれを受け入れた。 やがて羊の世話などを手伝ううち、モーセは彼の娘の一人、ツィポラと結婚した。やがて彼らのあいだに男の子が生まれた。「私は異国にいる寄留者（ゲール）だから」と言って、モーセはその男の子をゲルショムと名付けた。
信じられないほど穏やかな日々が続いたが、それでモーセの心が完全に晴れることは無かった。エジプトを去って長い時間が経ったが、彼の地では大勢の同胞が重労働に使役している現実を忘れることができなかったからである。 （出エジプト記第２章第１６節〜第２２節より）
|
|
Copyright(C)2007-2008. Hidenori Tsuchikura. All rights reserved (Except some contents I write "this is other person's or organization's product.")
|
