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(2007-12-5) エジプト入り part 1 兄弟たちがカナンに戻り、父ヤコブにことの次第を報告すると、ヤコブは驚きと喜びのあまり、一瞬、気を失いかけた。「ヨセフが生きている、だと！！」 しかもエジプト王国のナンバー２の地位にあるという。息子たちの話を聞いても、ヤコブは信じられなかった。息子たちが、エジプトから持ってきた馬車を見せて、一切合切を話してようやく納得した。ヤコブは元気を取り戻し、喜びに震えながら言った。「よかった。息子ヨセフがまだ生きていたとは。よかろう、エジプトに行こう。死ぬ前に、私はどうしてもヨセフに会いたい。」
一行はヘブロンを発ってエジプトを目指した。途中、ベエル・シェバでヤコブは神にいけにえを捧げた。その夜、ヤコブが見た夢の中で神が告げた。「私はあなたの神、あなたの父の神である。エジプトに下ることを恐れてはならない。私はあなたがたをそこで大いなる国民にする。私があなたと共にエジプトに下り、必ず連れ戻す。ヨセフがあなたのまぶたを閉じてくれるであろう。」
翌朝、ヤコブはベエル・シェバを出発した。ユダを一足先にヨセフのもとに遣わせて、ヨセフは都からゴシェンの地に赴き、ゴシェンの地で父ヤコブと合流した。 ヨセフは父の姿を見ると、父の首に抱きついて泣いた。ヤコブも感極まって言った。「お前が生きていて、こうしてその顔を見ることができたのだから、私はもう死んでもいい。」
再会の喜びがおさまると、ヨセフは一同に言った。「いずれ、ファラオがあなたたちを呼んで、いろいろとお尋ねになると思います。もしもファラオが『仕事はなにか』と聞かれたら、『あなたのしもべである私どもは、先祖代々、幼い時から今日まで家畜の群れを飼う者でございます。』と答えてください。そうすればゴシェンの地に住むことも可能です。エジプト人は、羊飼いを嫌いますから。」 ところが、いざファラオの前に出たとき、兄弟たちは自分たちの職業を羊飼いと答えるのである。 （次回に続く） 参考地図1-3-1：ゴシェン
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