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(2007-11-28) ヨセフ（再会編） part 8 （前回からの続き） 宴が終わると、ヨセフは言った。 「よろしい、あなた方の疑いは晴れた。しもべに命じてあなた方の袋には食料を詰めておくから、今日はもう寝なさい。」 一方でヨセフは執事を呼んで密かに命じた。「あの人たちの袋に入る限りの食糧を詰めて、かつ、袋の入り口に、もらった銀を入れておくのだ。あと、一番年下の者（＝ベニヤミン）の袋の口には、私の銀の杯も一緒に入れておきなさい。」 執事はヨセフが命じられたとおりにした。
翌日。日が昇ると同時に、兄弟たちはろばに食料を積んで出発した。兄弟たちが出発して少したつと、ヨセフは執事に、兄弟たちを追うように命じた。「追いついたら、こう言うのだ・・・・」
ヨセフの命を受けた執事は、部下（兵隊）を連れて出発した。ほどなく、執事はヨセフの兄弟たちに追いついた。兄弟たちは自分たちを追ってくる者を見つけて不安に思ったが、その不安は的中した。到着するなり、執事は言った。「お前たちがご主人様の銀の杯を盗んだと私のご主人様はおっしゃる。あの銀の杯は、ファラオが飲むときや占いにお使いになるものだ。よくもこんな悪事をはたらけるものだ。」 兄弟たちは身に覚えがないことなので、反論した。「何を言われるのです。前回、我々の袋に入っていた銀さえ、私たちは返したではありませんか。そんな私たちが盗みをはたらくことなどありません。もし銀の杯が見つかるならば、その者は死罪に、残りの者も奴隷になります。」 執事は言った。「お前たちの言うことが本当ならよいが。誰であれ、杯がもし見つかったなら、その者は奴隷にならなければならない。他の者に罪はない。」 そうして執事は、上の者から順番に、穀物の入った袋を調べていった。そうして最後にベニヤミンの袋を調べると、果たせるかな、銀の杯が出てきた。 （次回に続く）
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