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(2007-9-19) ヤコブ （帰郷編） part 3 （前回からの続き） ヤコブは、自分の一団に明日、出発することを伝えた。その上で、ヤコブは、兄エサウへ贈り物を贈ることを決めた。 ハランでの生活で、ヤコブの家畜は数え切れないほど増えていた。その中からヤコブは、雌山羊２００匹を選んだ。相当な数である。数人の召し使いを選んで、兄、エサウのもとに出発させた。「もし兄エサウが『お前の主人は誰だ。どこへ行くのか。この家畜は誰のものか』と尋ねたら、こう言いなさい。『これはあなた様のしもべ、ヤコブのもので、ご主人のエサウ様に差し上げるものでございます。ヤコブも後から参ります。』と。」 明くる日、数人のしもべたちは雌山羊２００匹を連れて先発した。ヤコブの策はこれに留まらなかった。ついで、雄山羊２０匹を選び、しもべ数人を呼んで、先と同じ言葉を含ませて先発させた。その次は、雌羊２００匹。その次は、雄羊２０匹。さらに雌らくだ３０頭とその子ども。そして雌牛４０頭。雄牛１０頭。雌ろば２０頭、雄ろば１０頭。次々と先発させた。 次々と送られる贈り物を見れば、兄の感情も和らぐかもしれない。そう思ってのことだった。 そういうことをしているうちに、日が暮れてしまった。せめて川を渡ろう、とヤコブは思った。薄暮の中、二人の妻、二人の側女、１１人の子どもにヤボク川を渡らせた。ヤコブは最後尾だった。全員が川を渡り終える頃には、日はとっぷりと暮れていた。さて、自分も渡ろうと思ったその時、何者かがヤコブに襲いかかった。 （次回に続く）
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